生物記録情報

2010.9.29
 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はヤマホトトギスの花、シロバナサクラタデの花、カラスノゴマの花です。
 ヤマホトトギスはユリ科ホトトギス属の多年草です。山のホトトギスという意味ですが、「ホトトギス」という名前は花びらにある紫色の斑紋が鳥のホトトギスの胸の斑紋と似ていることから付けられました。同じ仲間の「ホトトギス」は花被片が斜め上に開くのに対し、「ヤマホトトギス」は強く反り返るのが特徴です。茎先と葉腋から散房花序を出します。ホトトギスも園内にありますが、開花はまだです。ヤマホトトギスの花は路傍植物園と武蔵野植物園で見られます。
 シロバナサクラタデはタデ科イヌタデ属の多年草です。園内にもこの仲間は多く、他にイヌタデ・ハナタデ・アキノウナギツカミ・ママコノシリヌグイ・ミゾソバなどがあります。いずれも秋に花を咲かせます。湿った草原に生えます。名前は同じ仲間のサクラタデに似て花が白いと言う意味です。水生植物園で見られます。
 カラスノゴマは、シナノキ科カラスノゴマ属の1年草です。どこかユーモラスなこの名前の由来は種子をカラスの食べる胡麻に見立てたということです。黄色い花を下向きに咲かせますが、その後にできるサヤの中にゴマのような丸いい種子ができます。武蔵野植物園で見られます。

〔樹木〕
(咲き始め) チャノキ
(花の見頃) ヌルデ、ヤマハギ
(実の見頃) アオツヅラフジ、エノキ、ガマズミ、ゴンズイ、ツルウメモドキ

〔草〕
(咲き始め) アキノウナギツカミ、アキノノゲシ、カリガネソウ、キバナアキギリ、コメナモミ、シュウブンソウ、ススキ、チカラシバ、トダシバ、ネズミノオ、ムカゴイラクサ、ヤマハッカ
(花の見頃) アブラススキ、アマチャヅル、イノコズチ、ウリクサ、オオバコ、オオヒナノウスツボ、オトコエシ、カゼクサ、カナムグラ、カラスノゴマ、カラムシ、キツネノマゴ、キンミズヒキ、クズ、クワクサ、ゲンノショウコ、サワヒヨドリ、シラヤマギク、シロバナキツネノマゴ、シロバナサクラタデ、タイアザミ、タカトウダイ、チヂミザサ、チャガヤツリ、ツユクサ、ツリフネソウ、ツルボ、トラノオスズカケ、ナガボノシロワレモコウ、ナキリスゲ、ナンバンギセル、ヌスビトハギ、ノダケ、ノハラアザミ、ハナタデ、ヒガンバナ、ヒメジソ、ヒヨドリジョウゴ、ヒヨドリバナ、フジバカマ、フタバハギ、ママコノシリヌグイ、ミズヒキ、ヤブタバコ、ヤブラン、ヤマホトトギス、ユウガギク、ヨウシュヤマゴボウ、ヨモギ、ワレモコウ
(花そろそろ終わり) アキカラマツ、コバノカモメヅル、シロネ、ツリガネニンジン、ナガボノアカワレモコウ、ハグロソウ、ハシカグサ、フシグロセンノウ、ミズタマソウ、メハジキ、ヤブミョウガ
(実の見頃) キンミズヒキ、ダイコンソウ、ヌスビトハギ、ノブキ、ホウチャクソウ、ヤブミョウガ
ヤマホトトギスの花
ヤマホトトギスの花
シロバナサクラタデの花
シロバナサクラタデの花
カラスノゴマの花
カラスノゴマの花
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