生物記録情報

2010.9.22
 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はヒガンバナの花、ノダケの花、トラノオスズカケの花です。
 彼岸の入りと共にやっとヒガンバナが咲き始めました。ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草です。「曼珠沙華」という別名がありますが、赤花を表す梵語によるものです。全園で見られます。
 ノダケはセリ科シシウド属の多年草です。漢字で「野竹」と書きますが、名前の由来ははっきりとわかっていません。山野の日当たりの良いところに生えます。直立した茎が枝分かれし、先端に暗紫色の小さな花を多数付けます。チョウを始め、ハチ、アブなど多くの昆虫が蜜を求めて訪れます。葉は3出羽状複葉です。水生植物園で見られます。
 トラノオスズカケはゴマノハグサ科クガイソウ属の多年草です。自然教育園では、1昨年50年ぶりに発見された植物で、自生地の九州・四国では絶滅危惧種に指定されています。江戸時代、当地が松平讃岐守の下屋敷だった頃、同郷の平賀源内が故郷から種子を運んで栽培したものと推測されます。水鳥の沼から階段を上がった右手に見られます。

〔樹木〕
(咲き始め) チャノキ
(花の見頃) サネカズラ、ヤマハギ
(花そろそろ終わり) アオツヅラフジ、エビヅル、ノブドウ
(実の見頃) アオツヅラフジ、エノキ、ガマズミ、ゴンズイ、ツルウメモドキ、ヤマボウシ

〔草〕
(咲き始め) イヌタデ、カラスノゴマ、カリガネソウ、シュウブンソウ、ススキ、ツリフネソウ、トダシバ、ハナタデ、ヒガンバナ、フタバハギ
(花の見頃) アズマカモメヅル、アブラススキ、アマチャヅル、イノコズチ、ウリクサ、オオバコ、オオヒナノウスツボ、オトコエシ、カゼクサ、カナムグラ、カラムシ、キツネノマゴ、キンミズヒキ、クズ、クワクサ、ゲンノショウコ、コバノカモメヅル、サワヒヨドリ、シラヤマギク、シロバナキツネノマゴ、シロバナサクラタデ、タイアザミ、タカトウダイ、チヂミザサ、チャガヤツリ、ツユクサ、ツルボ、ツルマメ、トラノオスズカケ、ナガボノアカワレモコウ、ナガボノシロワレモコウ、ナキリスゲ、ナンバンギセル、ヌスビトハギ、ノシラン、ノダケ、ノハラアザミ、ハグロソウ、ハシカグサ、ヒメジソ、ヒヨドリジョウゴ、ヒヨドリバナ、フジバカマ、ママコノシリヌグイ、ミズタマソウ、ミズヒキ、ヤブタバコ、ヤブラン、ヤマホトトギス、ユウガギク、ヨウシュヤマゴボウ、ワレモコウ
(花そろそろ終わり) アキカラマツ、エゾアブラガヤ、ガンクビソウ、シロネ、スズメノヒエ、ツリガネニンジン、ヒトツバハギ、ミソハギ、メドハギ、メハジキ、ヤブミョウガ
(実の見頃) キンミズヒキ、ダイコンソウ、ヌスビトハギ、ノブキ、ホウチャクソウ、ヤブミョウガ
ヒガンバナの花
ヒガンバナの花
ノダケの花
ノダケの花
トラノオスズカケの花
トラノオスズカケの花
画像をクリックすると大きくなります。