生物記録情報

2010.9.9
 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はセンニンソウの花、ヤマハギの花、ヌスビトハギの花です。
 センニンソウはキンポウゲ科センニンソウ属の半木本性の常緑ツル植物です。水生植物園と中央湿地の間の道の、中央湿地側のヤマブキにからみ、美しい白い花をたくさん咲かせています。「仙人草」という名は、実につく長い白毛を仙人の髭に見立てたものです。
 ヤマハギはマメ科ハギ属の落葉低木です。秋の七草の一つです。名前は「山に生えるハギ」の意で、萩は生芽(ハエギ)のことで、秋に葉を落とした古い株から春に芽を出すことから名付けられました。水生植物園と武蔵野植物園で見られます。
 ヌスビトハギはマメ科ヌスビトハギ属の多年草です。果実の形が盗人の足跡に似ていることからこのような名前が付きました。名前は物騒ですが、ピンク色の小さな可憐な花を咲かせます。名前のいわれとなった果実も出来はじめています。いわゆる「ひっつき虫」で、表面にかぎ状の毛が密生し、衣服などに付きます。路傍植物園・水生植物園・武蔵野植物園など各所で見られます。

〔樹木〕
(花の見頃) アオツヅラフジ、エビヅル、サネカズラ、センニンソウ、ノブドウ、ヤマハギ
(実の見頃) エノキ、ツルウメモドキ

〔草〕
(咲き始め) オオヒナノウスツボ、カゼクサ、クズ、サヤヌカグサ、サワヒヨドリ、シロバナサクラタデ、タイアザミ、トラノオスズカケ、ノダケ、ノハラアザミ、ヒヨドリバナ、フジバカマ、メドハギ、ヤマホトトギス
(花の見頃) アズマカモメヅル、イノコズチ、ウリクサ、エゾアブラガヤ、オトコエシ、カナムグラ、ガンクビソウ、キツネノマゴ、キンミズヒキ、ゲンノショウコ、コバノカモメヅル、シラヤマギク、シロバナキツネノマゴ、タカトウダイ、ツユクサ、ツルボ、ツルマメ、ナガボノアカワレモコウ、ナガボノシロワレモコウ、ナンバンギセル、ヌスビトハギ、ノシラン、ハグロソウ、ハシカグサ、ヒトツバハギ、ヘクソカズラ、ママコノシリヌグイ、ミズタマソウ、ミズヒキ、ヤブタバコ、ヤブラン、ユウガギク、ワレモコウ
(花そろそろ終わり) アキカラマツ、イヌヌマトラノオ、オニドコロ、コバギボウシ、シロネ、スズメノヒエ、ダイコンソウ、ツリガネニンジン、フシグロセンノウ、ミソハギ、メハジキ、ヤブミョウガ
(実の見頃) ダイコンソウ、ヌスビトハギ、ヤブミョウガ
センニンソウの花
センニンソウの花
ヤマハギの花
ヤマハギの花
ヌスビトハギの花
ヌスビトハギの花
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