生物記録情報

2010.9.1
 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はツルマメの花、オトコエシの花、キツネノマゴとシロバナキツネノマゴの花です。
 ツルマメは、マメ科ダイズ属のツル性の1年草です。「大豆」の原種と言われています。花が終わりやがてできるツルマメのサヤは表面に毛が生えた緑色で、まさに小さな枝豆です。葉は3出複葉で、小さな紫色の花が水生植物園で見られます。
 オトコエシは秋の七草の一つであるオミナエシと同じオミナエシ科オミナエシ属の多年草です。オミナエシ(女郎花)に似てオミナエシよりも強壮な感じがするので、オトコエシ(男郎花)と名付けられたと言われています。オミナエシは黄色い花ですが、こちらは白い花です。武蔵野植物園で咲き始めました。
 キツネノマゴはキツネノマゴ科キツネノマゴ属の1年草で、道ばたなどに生えます。花穂を小さな狐の尾に見立て、それがあまりに小さいので孫という名が付いたと言われています。淡紅紫色の唇形の花をつけますが、白花種をシロバナキツネノマゴと呼びます。キツネノマゴは水生植物園と武蔵野植物園の道ばたなどで見られますが、シロバナキツネノマゴは武蔵野植物園で近年多く見られます。

〔樹木〕
(咲き始め) センニンソウ
(花の見頃) アオツヅラフジ、エビヅル、サネカズラ、ノブドウ、ヤマハギ
(実の見頃) ツルウメモドキ

〔草〕
(咲き始め) オトコエシ、ゲンノショウコ、シラヤマギク、ツルボ、トラノオスズカケ、ノハラアザミ、ハシカグサ、ヒヨドリバナ、モミジガサ、ヤブタバコ
(花の見頃) アズマカモメヅル、イノコズチ、ウリクサ、エゾアブラガヤ、オニドコロ、カナムグラ、ガンクビソウ、キツネノマゴ、キンミズヒキ、コバギボウシ、コバノカモメヅル、シロバナキツネノマゴ、スズメノヒエ、タカトウダイ、ツユクサ、ツルマメ、トモエソウ、ナガボノアカワレモコウ、ナガボノシロワレモコウ、ナンバンギセル、ヌスビトハギ、ノシラン、ノブキ、ハグロソウ、ヘクソカズラ、ママコノシリヌグイ、ミズタマソウ、ミズヒキ、ヤブミョウガ、ヤブラン、ユウガギク、ワレモコウ
(花そろそろ終わり) アキカラマツ、イヌヌマトラノオ、コヤブタバコ、サワヒヨドリ、シュロソウ、シロネ、ダイコンソウ、ツリガネニンジン、トウバナ、フシグロセンノウ、ミソハギ、メハジキ、メヤブマオ

ツルマメの花
ツルマメの花
オトコエシの花
オトコエシの花
キツネノマゴとシロバナキツネノマゴの花
キツネノマゴとシロバナキツネノマゴの花
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