附属自然教育園

閉じる

スタッフブログ

<<前年 | 翌年>>

<< 前月 | 2014年6月 | 翌月 >>

6月27日(金) ミニ企画展「ダーウィンフィンチ −バードカービング−」もうすぐ閉幕
こんにちは、久永です。

現在、自然教育園では、ミニ企画展「ダーウィンフィンチ −バードカービング−」を開催しています。
展示の見どころは、何と言っても精巧に作られた「バードカービング」です。
木材から彫り出されて作られたバードカービングは、彫刻刀ではなく、歯医者さんが使うような電動グラインダーで製作されました。
会場では製作の過程を映像で紹介していますが、精密なバードカービングが作られていく様子に、お客様もくぎ付けになっています。

バードカービングは間近で見ると、羽の一本一本まで、本当に細かく彫られています。
何と、羽枝の乱れも再現されているとか。

このミニ企画展は、今週末の6月29日(日)までの開催です。
あと数日ですので、お見逃しの無く!

ページトップへ

6月22日(日) 自然史セミナー 開催
こんにちは、事務室uです。

本日、自然史セミナー「陸上から水中へ〜水草の進化の不思議」(講師:国立科学博物館 植物研究部 田中 法生)が開催されました。

水草はかつて、生息場所を一旦水中から陸上に選びましたが、再び水中へ適応し、進化しました。

また、その生態は、水深ごとに対応すべく、抽水植物や浮葉植物、水中植物(沈水植物)などさまざまです。

今回、園内で見られるヒメガマ、コウホネ・アサザ・イヌタヌキモ、ヒメウキクサを顕微鏡や虫眼鏡を利用し、室内で観察をしました。

参加者の皆さまは、講師の説明に耳を傾けながら興味深く観察していました。

ページトップへ

6月15日(日) クララの花
こんにちは、久永です。

武蔵野植物園にかわいい名前の花が咲いていました。マメ科の「クララ」です。
名前から想像すると欧米由来の植物のような印象を持ちますが、昔から日本にある植物です。

その名前の由来を調べてみました。
一説には、根を噛むと余りの苦さにクラクラすることから「眩草(くららくさ)」と呼ばれ、それから転じてクララの名になったとのこと。
根は生薬としても使われるそうです。

花は遠くからはあまり目立ちませんが、武蔵野植物園で見かけた際には思い出してみてください。

ページトップへ

6月12日(木) 雨の自然教育園
こんにちは、青木です。

梅雨入りしてから不安定な天候が続いています。
晴れ間が見えたかと思うと急に雨が降ったりするので今の時期は傘が手放せませんが、そのお陰で涼しく過ごすことができます。

雨の日の自然教育園はお客様が少なく、カラスの鳴き声もあまり聞こえないため静かです。園内は少し薄暗く、水気を含んだ緑の匂いがたちこめています。人気のない園内はとても都会とは思えず、どこか郊外の森の中にでもいるような気分になります。

晴れた日に眩しい緑や花を見るのも良いのですが、雨の日のしっとりとした静かな自然教育園の森もなかなか良いものです。

今日はクサフジやムラサキシキブが綺麗に咲いていました。
たまには雨の自然教育園を散策してみてはいかがでしょうか。

ページトップへ

6月8日(日) 緑陰サイエンスカフェ 開催
こんにちは、事務室uです。

緑陰サイエンスカフェ「身近な鳥類の繁殖生態」(講師:国立科学博物館 動物研究部 濱尾 章二)が開催されました。

この講座は、講師と語らいながら気軽に動植物の生態を学ぶことを目的としています。

本日は雨天のため、会場が園内から室内に変更となりましたが、参加者の方は熱心に、シジュウカラの巣作りを中心とした鳥類の生態についての講話に耳を傾け、質問をされていました。

本講座は、開催日1ヶ月前から電話にて申込受付を行っており、次回は9月の開催を予定しています。

ページトップへ

6月7日(土) ヒツジグサの保護
水生植物園の水面にメダカがたくさん群れて泳いでいます。こんにちは大澤です。

以前、園内で水草のヒツジグサを保護しているブログを掲載しました。
当時、武蔵野植物園の池に生えていたヒツジグサは奇跡的に生育していましたが、ある年、突然なくなってしまいました。
しかし、継続して種子を採取・播種してヒツジグサを増やすことができました。

今回、ようやくヒツジグサの株が成長して、保護区域から園内の武蔵野植物園の池で観察できるようになりました。今のところ浮葉が広がり、水中からは展開して間もない葉が水面に向かって伸び始めています。順調に育てば6月下旬から7月上旬頃にスイレンに似た小さな白い花が咲きます。

昔、都内でも自然の水辺環境が残されていたのか、杉並の善福寺池、井の頭公園、三宝寺池などにもヒツジグサが普通に生育していたと書物で読んだことがあります。現在もまだ生育しているのか気になります。

ページトップへ

6月6日(金) 写真展ピックアップ
こんにちは、久永です。

現在、上野の国立科学博物館で、写真展「しろかねの自然−自然教育園の四季と生きものたち−」を開催しています。

本日はその中から写真を一点ご紹介します。写真展のポスターでも使わせていただきました。

写真は、春の日の午後に撮られた園内の「物語の松」の一風景。
霧雨が降り、薄くもやがかかっている中、頭上から園路に舞い散ったヤブツバキの花びらがとても美しいです。

写真展は6月15日(日)までの開催です。
ぜひお見逃しのないように!

ページトップへ

6月1日(日) 花の色
こんにちは。久永です。

本日は、自然史セミナー「花の色の発現の仕組み」が行われました。講師は国立科学博物館植物研究部長で筑波実験植物園の岩科司園長でした。

美しい花々の写真を使った分かりやすい解説で、多彩な花の色がどのようにして発現するかについて、皆さん楽しく学ぶことができたようです。

この機会に、自然教育園で今見頃のノハナショウブの花の色について、講師から一言解説。

「ノハナショウブは一般に栽培されているハナショウブの原種です。ハナショウブは現在までに2000種類もの品種が育成されていますが、その花色は多彩です。原種のノハナショウブは日本全国に自生地がありますが、その花色にも変異のあることが知られており、2000もの品種が育成されたのはこれが原因かもしれません。」

ノハナショウブは水生植物園で咲いていますので、ぜひご覧ください。

ページトップへ

copyrights