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- 1月27日(日) テイカカズラの種
- ハンノキが咲き始めています。こんにちは、大澤です。
テイカカズラの種が水鳥の沼に下っていく階段付近で見られます。
テイカカズラはキョウチクトウ科の常緑のつる植物で、樹木の樹皮に絡みついたり地面をはうように伸びる葉が観察できます。
冬の時期に細長い鞘のような袋がねじれて中から白く長い毛のついた種が出て来ます。種は軽いので落下傘のように風で運ばれます。種が運ばれるタイミングは天候、温度や湿度、風向きなどが深く関係していると考えられます。
すべての種が好適地に到達するとは限らないので植物の子孫繁栄には厳しい現実があります。もうしばらく寒空が続きますが、種を探しに冬晴れの日にお出かけください。
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- 1月18日(金) 先日の大雪について
- 石川です。東京は寒い日が続いています。
14日は月曜日でしたが、祝日のため開園日でした。開園時は冷たい雨でお客様はわずかでしたが、10時過ぎから雪になり、雪の景色を楽しんだり写真を撮ったりするお客様が見えるようになりました。ある方からは、外の道路の車も少なく、静かで雪の風情があってとても良かった、という感想をいただきました。
しかし、その雪はいわゆるぼた雪でとても重い雪でした。1時を過ぎると木々は積もった雪で枝が下がりはじめ、危険を感じるようになりました。そして、そのうちに、各所で枝折れが発生しはじめ、物語の松の手前で大きな枝折れがあり、園路が通行できなくなりました(写真)。園内にいることは危険と判断し、14時をもって臨時休園にしました。
翌15日は定例休園日で職員は休日でしたが臨時に出勤し、園路上の倒木、枝折れなどを処理しました。同時に園外も巡回して、雪で塀の外に垂れ下がっている枝や折れた枝を処理しました。さらに、雪かきもしました。雪かきは数日かかりました。
大雪の影響として、まだ雪が残っているほか、枝折れの跡が生々しい木があります。水鳥の沼は倒木が数本あり、道路との間の塀が以前より見えるようになってしまいました(写真)。
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- 1月8日(火) 大蛇の松
- 石川です。
前回のブログで、1月1日の誕生花はマツとするものが多く、自然教育園で名前がつけられている松として「大蛇の松」と「物語の松」があり、「物語の松」の話をしました。しかし、今年初めてのブログで松の話をするのなら、巳年ですので、「大蛇の松」にすべきでした。
「大蛇の松」は園の西側にありますが、樹齢は272〜322年と推定され、根元の幹周りは4m以上、高さは約25mで、他の樹木を越えて突き出ているので、水生植物園からも確認することができます。
この松は1979年に台風で上の方が8mほど折れてしまいました。折れていないときは、上野の山からも見えたそうで、まさに大蛇のように見えたのでしょう。写真は幹周りと水生植物園から見たもので、左側の、幹が突き出ている木が「大蛇の松」です。
しかし、「大蛇の松」もはじめから大蛇ではなかったわけで、はじめはカナヘビくらい、さらにはアオダイショウくらいで、だんだん太く大きくなって、くねりながら天空へ伸びる様子から大蛇がイメージされたのでしょう。
自然教育園では大蛇はいませんが、「大蛇の松」は皆様を待っています。カナヘビもアオダイショウも温かくなれば出てきます。
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- 1月1日(火) 1月1日の誕生日の花
- 平成25年になりました。石川です。
誕生日の花というものがあります。これは統一されているものではなく、本やサイトで指定の花はまちまちです。言い換えれば、一つの日にいろいろな花が当てられています。1月1日を調べてみると、マツ(クロマツ)とツバキが多く、フクジュソウ、スノードップ、ウメ、チューリップなどでした。松の花言葉は不老長寿、勇敢、向上心などと言われています。
自然教育園の松には名前のつけられているマツがあります。「大蛇の松」と「物語の松」です。謂われは定かではありません。樹齢約300年といわれる「物語の松」は途中までは曲げられていましたが、途中からはまっすぐに天をめざしています。この姿に松の「人生」の変転を見て、勇敢に向上心をもって耐えて、長寿になったら伸びやかに天をめざせるようになった、そういう物語をみるのは私だけでしょうか。
ある誕生日の花のサイトでは1月1日が白いツバキ、1月2日が赤いツバキでした。自然教育園では正面玄関に紅白のツバキが植えられています。これは昭和55年に現在の教育管理棟ができたときに、当時の国立科学博物館の福田館長が植えられたものだそうです。ツバキの花言葉は、白は理想的な愛、申し分のない魅力、赤は控えめな愛、気取らない魅力などと言われています。昨年の2月29日、雪が激しく降るなかで、メジロが嬉しそうに白い椿の花をついばんでいました。
自然教育園は5日から開園します。松も椿もメジロも皆様をお待ちしています。
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