附属自然教育園

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スタッフブログ

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3月26日(月) 南飛び地の落書きのペンキ塗り
石川です。自然教育園ではアセビやカタクリの花が咲き出しました。

自然教育園には首都高速2号線ができたときに分断された飛び地が3カ所あります。その一つ、「南飛び地」の塀や鉄扉はカラーのペンキで大規模に落書きがされ、街の美観をそこねていました。

そのようななか、1か月ほど前に警視庁高輪警察署のスクールサポーターという方から、警察署が声かけするボランティアの方々で塀にペンキを塗っていただけるという話があり、お願いしました。

きょう、高輪警察署長はじめ警察署の方々、東京都青少年治安対策本部の方々、そして、高輪母の会、明治学院大学の学生、地元の小中高校生など20数名の方々がボランティアとしておいでになりました。そして、塗装会社の方にペンキの塗り方、注意点などを聞いたうえで、手分けしてきれいにペンキを塗ってくれました。最後はみんなで「やったぞー」という記念写真を撮りました(中高校生は帰ってしまいましたが)。

ボランティアの方々は自然教育園においでになったことがある方が多く、地域の方々に助けられていることを実感しました。そして、この方々の活動の姿を落書きをした人に見てもらいたいものだと思いました。

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3月14日(水) 展示ホール「チョウの変化」の展示改修
浦本です。

教育管理棟の中にある展示ホールには、園のおいたち・森林の変遷・カワセミの子育てなど自然教育園で調査したその結果の展示をしています。
この中に「チョウの変化」というテーマで長年にわたって調査されたチョウ相の変化が展示されています。
この展示は、平成3年に作られたもので、完成から約20年が経過しています。その後、標本が劣化したり、最近の調査で新しいチョウ相の変化が見られるようになったため、この度内容を改修することにしました。

改修を機にチョウを観察する上で興味のある、オス・メスの区別、季節型による形や色の違いなども加えることにしました。動物研究部の大和田グループ長の協力も得、たくさんの標本を使って見応えのある展示を作ることができました。ご来園の折には是非ご覧下さい。

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3月11日(日) バス停「自然園下」と信号機「自然教育園前」
石川です。自然教育園では少しずつ春の花が咲き出しました。

先週、送られてきた「めぐろ 新鮮 生涯学習情報」には自然教育園の「日曜観察会」、「生態学セミナー」、企画展「ウグイス」の情報が掲載されました。その裏面の「めぐろアートウイーク」のコーナーには、長泉院現代彫刻美術館の情報がありました。そこで驚いたのは「東急バス「自然園下」下車徒歩3分」という言葉で、驚いた理由は自然教育園が「自然園」と言われることもあるからです。

目黒区のホームページを見ると、「明治40年、現在の下目黒4丁目、5丁目に目黒競馬場が開設され、大正4年から5年には、「都会人に自然を」という目的で、中目黒5丁目に自然園」が開園した。どちらも、今ではバス停にその名を残すのみである」とありました。

われらが自然教育園の名前を冠したバス停はありませんが、近くに「自然教育園前」という信号機があります(写真)。また、その近くにコンビニエンスストアで「自然教育園前店」があり、園の向かい側には「自然園前歯科」という歯医者さんがあります。

バス停「自然園下」と長泉院現代彫刻美術館は園から徒歩約30分くらいです。いつか行ってみようと思います。

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3月6日(火) エゴノキの種
 早春の花もいくつか咲きはじめましたが、例年より10日位遅いようです。
 こんにちは、大澤です。

 園内の水辺や湿った場所にはエゴノキが生えています。
 花が咲く6月上旬が一番の見ごろですが、春先のエゴノキは枝先にわずかに緑色をした芽吹きが見られる程度です。

 先日、エゴノキの下で枯れ草刈りや落ち葉を取り除いていたところ、赤茶色の種が地面にたくさん埋もれていました。エゴノキの種は堅い殻に覆われて大きさが1cmほどです。

 この堅いエゴノキの種は野鳥のヤマガラの好物です。また、エゴノキの種に依存している昆虫もいます。コナラのどんぐりを食べるシギゾウムシのなかまで、エゴシギゾウムシです。
エゴシギゾウムシは夏に種が熟す前に産卵して幼虫は種の中で成長します。
 このようにエゴノキの種は、野鳥や昆虫にとっても大切な餌としてそれぞれに深い連がりがあるのです。

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