附属自然教育園

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スタッフブログ

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4月29日(日) 絶滅危惧種のキンランやチョウジソウが咲いています
 石川です。ゴールデンウイーク2日め。暖かな晴天で、たくさんのお客様においでいただいています。

 園内の武蔵野植物園で環境省の絶滅危惧U類に指定されているキンランが咲きました。シュンランの近くです。名前のように、金色とも言える濃い黄色で、神秘的な、気品を感じる佇まいです。お客様から取られないか心配されています。
 なお、6月10日の自然観察基礎講座は植物研究部遊川知久グループ長の「まさかこんなところに!?都市生態系のラン」です。

 キンランの近くのツクバウツギの木には花が咲き出しました。クマバチが忙しそうに蜜を集めています。

 また、水生植物園には環境省の準絶滅危惧種のチョウジソウが咲いています。こちらは池の近くにたくさん咲いていて、お客様に大変喜ばれています。

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4月20日(金) ツチグリが開きました。
ビロードツリアブがタチツボスミレの蜜を求めてたくさん飛び回っていました。
こんにちは大澤です。

リピーターの方ならご存じかも知れませんが、キノコの一種のツチグリが園内で見られます。
突然、地面に現れた訳ではなく初め小さい内は土をかぶっていて大きくなると丸い袋が土の下から盛り上がってきます。
ツチグリの皮は湿気を吸うと星形にさけてそりかえります。
この形が柿の実に似ているところから「ツチガキ」と呼ばれています。

乾くとまた皮が閉じてしまいます。丸い袋の中には胞子がたくさんつまっていて、皮が袋にまきこむときに強く押され胞子が飛び散ります。
開いたツチグリを見たい方は雨の日にお出かけください。

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4月18日(水) 自然教育園がある港区白金台という地名
石川です。

 園内に入ってしばらく進むと「しろかねの森」の解説板があります。そこには「しろかねの森」である自然教育園が文化財に指定されていること、豊かな森の特色、そして、これからも大切に守っていきたいという表明が書かれています。
 それを御覧になった方から、「しろがねじゃなく、しろかねなのね」という声をよく聞きます。

 園の住所は港区白金台5丁目ですが、地名の白金台、地下鉄の白金台駅、白金台交差点の「白金台」はすべて「しろかねだい」で、「か」は濁りません。しかし、「シロガネーゼ」の影響か、白金や黒金の場合「しろがね」「くろがね」と濁る方が自然なのか、地元でも「しろがね」という方がいらっしゃいます。
 また、白金は「はっきん」でプラチナでもあることから、「プラチナ通り」という通りや「プラチナヒルズ商栄会」という商店会もあります。 

 自然教育園は港区白金台にあって、地元白金台の方々にも親しまれ大切に思っていただけるような存在でありたいと思っています。

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4月6日(金) ムクロジの実
ミツバツツジの開花を心待ちしていますがまだのようです。
こんにちは大澤です。

先日3日、東京でも台風並の荒れた天気になりました。
こうした自然の現象となると私達人間にはなす術がありませんでした。
幸いにして園内は倒木などの大きな被害がなく安心しました。

しかし、強風が吹き荒れ園路にはたくさんのムクロジの実が落ちました。
ムクロジの実の皮には、水に溶けると泡を出す物質が含まれていて手洗いしてみると良く泡立ちます。
種は正月の追い羽根の球に使われていました。

園路を歩くとムクロジの実がたくさん落ちているので、お客様が拾っていってしまいます。ムクロジの実一つとっても、虫などの大切なえさになっていますから園外へ持ち出さないで欲しいものです。

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