生物記録情報

2014.9.30
生物記録情報
 現在の自然教育園内で見られる生物の情報をお知らせします。
 
 写真はミゾソバとアキノウナギツカミの花、キバナアキギリの花、花に集まるチョウです。
 ミゾソバはタデ科イヌタデ属の1年生草本です。溝などの湿地に生え、ソバの花に似ていることからこの名前があります。水生植物園、中央湿地で見られます。花の色は白色から淡い紅色まで変異があり、先端だけ淡紅色のものもあります。花弁に見えるのは萼片で、花弁はなく、タデ科植物の特徴です。ミゾソバによく似たオオミゾソバも水鳥の沼周辺や水生植物園で見られます。区別は難しいですが、オオミゾソバの方が花も葉も全体的に大きく、葉柄に翼があります。
 また同じ仲間のアキノウナギツカミは水生植物園で大群落となっています。アキノウナギツカミはやはり湿った場所を好みます。名前の由来は、「秋の鰻つかみ」と書き、茎につく下向きの刺によって、鰻も掴めるという比喩です。
 キバナアキギリは、シソ科アキギリ属の多年草です。秋にキリの花に似た花を咲かせる同じ仲間(シソ科アキギリ属)のアキギリがありますが、花が黄色なのでこの名前が付いたと言われます。武蔵野植物園で見られます。
 秋の花が盛りの今、晴れた日には花に集まる様々なチョウを見ることができます。

〔樹木〕
(花の見頃)タマサンゴ、チャノキ、ナワシログミ
(花そろそろ終わり)サネカズラ、ヤマハギ
(実の見頃)アオツヅラフジ、イイギリ、ガマズミ、クヌギ、コナラ、ゴンズイ、シラカシ、スダジイ、タマサンゴ、ツクバネガシ

〔草〕
(咲き始め)コメナモミ、シロヨメナ、ホトトギス
(花の見頃)アカネ、アキノウナギツカミ、アブラススキ、アメリカイヌホオズキ、アメリカセンダングサ、イヌショウマ、イヌタデ、エゴマ、オオバコ、オオミゾソバ、オッタチカタバミ、カゼクサ、カリガネソウ、ガンクビソウ、キセルアザミ、キツネノマゴ、キバナアキギリ、ケチヂミザサ、ゲンノショウコ、ササガヤ、サワヒヨドリ、シモバシラ、シラヤマギク、シロバナキツネノマゴ、シロバナサクラタデ、シロバナノダケ、ススキ、タイアザミ、チカラシバ、ツユクサ、ツリフネソウ、テンニンソウ、トダシバ、ネズミガヤ、ノダケ、ノハラアザミ、ハキダメギク、ハナタデ、ヒメジソ、ヒヨドリジョウゴ、ボントクタデ、マコモ、ママコノシリヌグイ、マルバフジバカマ、ミゾソバ、ヤブタバコ、ヤブマメ、ヤマハッカ、ユウガギク、ヨシ、ワレモコウ
(花そろそろ終わり)アサザ、アブラガヤ、イヌコウジュ、イヌヌマトラノオ、イノコヅチ、ウリクサ、カナムグラ、カラスノゴマ、キンミズヒキ、ギンミズヒキ、コメヒシバ、シュウブンソウ、ダイコンソウ、タカサブロウ、タカトウダイ、ツリガネニンジン、ツルボ、トウバナ、トラノオスズカケ、ナガボノシロワレモコウ、ナンバンギセル、ヌスビトハギ、ノガリヤス、ハグロソウ、ヒツギグサ、ヒメジョオン、フタバハギ(ナンテンハギ)、ホナガイヌビユ、マツカゼソウ、ミズヒキ、メヒシバ、モミジガサ、ヤブラン、ヤマホトトギス、ヨウシュヤマゴボウ
(実の見頃)カラスウリ、ヌスビトハギ、ヘクソカズラ、ホウチャクソウ、ヤブミョウガ、ヨウシュヤマゴボウ

 動物は以下の通りです。
〔クモ類〕モエギザトウムシ、オオシロカネグモ、ジョロウグモ、ナガコガネグモ、アズチグモ
〔昆虫〕
 トンボ類…アジアイトトンボ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、アキアカネ
カマキリ類…ハラビロカマキリ、ヒナカマキリ
 バッタ類…コバネイナゴ、ツヅレサセコオロギ、アオマツムシ、カネタタキ
 カメムシ類…アメンボ、ミンミンゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシ、ツマグロオオヨコバイ
 チョウ類…アオスジアゲハ、アゲハ幼虫、キアゲハ幼虫、クロアゲハ、キタキチョウ、モンキチョウ、ツバメシジミ、アサギマダラ、ヒメアカタテハ、ミドリヒョウモン、ツマグロヒョウモン、コミスジ、キマダラセセリ、イチモンジセセリ、
 甲虫類…コクワガタ、コアオハナムグリ、シロテンハナムグリ
 ハチ類…ハラナガツチバチsp.、コガタスズメバチ、キイロスズメバチ、クマバチ
 ハエ類…ヒトスジシマカ、ホソヒラタアブ、ヒメヒラタアブsp.、シロスジベッコウハナアブ、シマハナアブ、ナミハナアブ、アシブトハナアブ、オオハナアブ、キゴシハナアブ、ツマグロキンバエ
〔鳥類〕ハシブトガラス、スズメ、メジロ、シジュウカラ、モズ、ヒヨドリ、カワセミ、コゲラ、キジバト、ドバト
〔その他〕メダカ、モツゴ、ヨシノボリ、スジエビ、アメリカザリガニ、クサガメ、カナヘビ

ミゾソバとアキノウナギツカミの花
ミゾソバとアキノウナギツカミの花
キバナアキギリの花
キバナアキギリの花
花に集まるチョウ
花に集まるチョウ
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