生物記録情報

2014.10.9
生物記録情報
 現在の自然教育園内で見られる生物の情報をお知らせします。
 
 写真はホトトギスとタイワンホトトギスの花、ヤマハッカの花、ユウガギクの花です。
ホトトギスはユリ科ホトトギス属の多年草です。同じ仲間のヤマホトトトギスはすでに咲き終わっていますが、ヤマホトトギスに比べ、花は大きく華やかです。ホトトギスの特徴である紫色の斑紋の大きさや色には変異があり、斑紋の全くない白色の花もあります。路傍植物園、水生植物園、武蔵野植物園で見られます。
 また、タイワンホトトギスも武蔵野植物園で咲き始めました。台湾と沖縄に自生します。タイワンホトトギスの花はホトトギスに似ています。タイワンホトトギスは茎の頂点で花枝がよく分かれて多くの花をつけ、それがホトトギスとの相違点です。また、タイワンホトトギスは中国・沖縄が原産で、園芸品種も多く、日本産のホトトギスとの交雑種も多いようです。園内のタイワンホトトギスもホトトギスと思われます。武蔵野植物園で見られます。
 ヤマハッカはシソ科ヤマハッカ属の多年草で、山地に生える薄荷(ハッカ)という意味ですが、ハッカのような香気はありません。武蔵野植物園と路傍植物園で見られます。
 ユウガギクはキク科ヨメナ属の多年草です。秋の風物詩である「ノギク」と呼ばれる仲間のの一つですが、園内ではその他にシオン属のシラヤマギクとシロヨメナも見られ、いずれも白色の花を咲かせています。ユウガギクは「抽香菊」と書き、(ユズ)の香りの菊という意味です。若い葉をつまんで指先でもむとユズの香りがします。路傍植物園、水生植物園、武蔵野植物園で見られます。

〔樹木〕
(咲き始め)サザンカ
(花の見頃)タマサンゴ、チャノキ、ナワシログミ、ハリギリ
(花そろそろ終わり)サネカズラ
(実の見頃)アオツヅラフジ、イイギリ、ガマズミ、カラタチバナ、クヌギ、コナラ、ゴンズイ、シラカシ、スダジイ、ツクバネガシ、ノイバラ

〔草〕
(咲き始め)キチジョウソウ、タイワンホトトギス、ヒメアシボソ
(花の見頃)アキノウナギツカミ、アブラススキ、アメリカイヌホオズキ、アメリカセンダングサ、イヌタデ、オオミゾソバ、オギ、カゼクサ、カリガネソウ、カントウヨメナ、キセルアザミ、キバナアキギリ、ゲンノショウコ、コメナモミ、ササガヤ、シラヤマギク、シロバナサクラタデ、シロヨメナ、セイタカアワダチソウ、タイアザミ、ツリフネソウ、テンニンソウ、ネズミガヤ、ノハラアザミ、ハナタデ、ホトトギス、ボントクタデ、マルバフジバカマ、ミゾソバ、ヤブタバコ、ヤマハッカ、ユウガギク
(花そろそろ終わり)アカネ、イヌショウマ、イノコヅチ、エゴマ、オオバコ、ガンクビソウ、キツネノマゴ、キンミズヒキ、サワヒヨドリ、シロバナキツネノマゴ、ススキ、タカトウダイ、トウバナ、トダシバ、ナガボノシロワレモコウ、ナンバンギセル、ノダケ、ハキダメギク、ヒメジソ、ヒメジョオン、ママコノシリヌグイ、ヨシ
(実の見頃)カラスウリ、ヌスビトハギ、ヘクソカズラ、ホウチャクソウ、ヤブミョウガ、ヨウシュヤマゴボウ

 動物は以下の通りです。
〔クモ類〕モエギザトウムシ、ササグモ、オオシロカネグモ、ジョロウグモ
〔昆虫〕
 トンボ類…アキアカネ
 カマキリ類…オオカマキリ(成虫・卵鞘)、ハラビロカマキリ(卵鞘)
 バッタ類…ササキリ、ツヅレサセコオロギ、アオマツムシ、カネタタキ
 カメムシ類…アメンボ、ハリカメムシ、マルカメムシ、ヒグラシ、アブラゼミ、ツクツクボウシ、ツマグロオオヨコバイ
 チョウ類…アオスジアゲハ、アゲハ、キアゲハ幼虫、クロアゲハ、キタキチョウ、ムラサキツバメ、ウラギンシジミ、ウラナミシジミ、ヤマトシジミ、キタテハ、ルリタテハ、ツマグロヒョウモン、アカボシゴマダラ、ヒカゲチョウ、イチモンジセセリ、ホシホウジャク、ヒメクロホウジャク、カラスヨトウsp.
 甲虫類…シロテンハナムグリ
 ハチ類…ハラナガツチバチsp.、スズバチ、コガタスズメバチ、モンスズメバチ、キイロスズメバチ、オオハキリバチ、クマバチ、ニホンミツバチ
 ハエ類…ヒトスジシマカ、ホソヒラタアブ、ヒメヒラタアブsp.、ツマグロコシボソハナアブ、シロスジベッコウハナアブ、シマハナアブ、アシブトハナアブ、オオハナアブ、キゴシハナアブ、ツマグロキンバエ
〔鳥類〕ハシブトガラス、カケス、スズメ、メジロ、シジュウカラ、モズ、ヒヨドリ、カワセミ、コゲラ、ダイサギ、キジバト、ドバト
〔その他〕メダカ、ヨシノボリ、スジエビ、クサガメ、カナヘビ、ジムグリ、ハクビシン
ホトトギスとタイワンホトトギスの花
ホトトギスとタイワンホトトギスの花
ヤマハッカの花
ヤマハッカの花
ユウガギクの花
ユウガギクの花
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