生物記録情報

2014.2.14
生物記録情報
 現在の自然教育園内で見られる生物の情報をお知らせします。
 
〔樹木〕
(咲き始め)アセビ、ウグイスカグラ
(花の見頃)シロヤブツバキ、ハンノキ、ヤブツバキ
(実の見頃)アオキ、コウヤボウキ、サルトリイバラ、シュロ、センリョウ、マンリョウ、ムクロジ、ヤブコウジ
(紅葉)キヅタ、クサイチゴ、サネカズラ、スイカズラ、センリョウ、ナンテン、ヤブコウジ

〔草〕
(咲き始め)フクジュソウ、ユキワリイチゲ
(花の見頃)セツブンソウ
(実の見頃)キチジョウソウ、ジャノヒゲ、ノシラン、ヒメガマ、ムサシアブミ
(紅葉・黄葉)アカハナワラビ、オオハナワラビ、カキドオシ、キランソウ、ショウジョウバカマ、スイバ、ダイコンソウ、トラノオスズカケ

 動物は以下の通りです。
〔昆虫〕
 カマキリ類…オオカマキリ卵鞘、ハラビロカマキリ卵鞘
 チョウ類…アサギマダラ幼虫、イラガ繭
〔鳥類〕ハシブトガラス、シメ、カワラヒワ、アオジ、メジロ、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、ヒヨドリ、ウグイス、ツグミ、カワセミ、コゲラ、オオタカ、キジバト、ドバト

 写真はセツブンソウの花、フキノトウ、早春の若葉です。
 セツブンソウはキンポウゲ科セツブンソウ属の多年草です。節分の頃に開花することから、この名前がつきました。落葉広葉樹林の林床に生え、清楚で美しい花を咲かせます。現在園内で花が見られるフクジュソウ、ユキワリイチゲ(これらもキンポウゲ科)と共に、春植物の先駆けです。路傍植物園と武蔵野植物園で見られます。
 フキはキク科フキ属の多年草です。「フキノトウ」は早春の風物詩また味覚として知られていますが、これはフキの花茎のことを指します。まだ花は開いていません。フキという名の由来について、金田一春彦は、「葉に短い毛が生え、汚れをふくのに便利だから拭きの葉という。」説を唱え、新井白石(1657〜1725)は「フキはフブキの略で、フブキとは茎を折った時、繊維が糸のように出てくることをさす。」と言っています。フキノトウは路傍植物園で見られます。
 枯れ草を刈った林床や草はらに若葉が顔を出しているのが見られます。バイモ、アマナ、ヨモギ、キンミズヒキ、キツネノカミソリなどです。 

 1月30日の生物記録情報の「落葉樹の冬芽と葉柄痕」の写真の中のアカメガシワは誤りで、正しくはハンノキでした。後日、写真の中の名前の記述を修正しました。お詫び申し上げます。
セツブンソウの花
セツブンソウの花
フキノトウ
フキノトウ
早春の若葉
早春の若葉
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