生物記録情報

2014.1.30
生物記録情報
 現在の自然教育園内で見られる生物の情報をお知らせします。
 
〔樹木〕
(咲き始め)ウグイスカグラ、ヤブツバキ
(花の見頃)ハンノキ
(実の見頃)アオキ、カラタチバナ、コウヤボウキ、サルトリイバラ、シュロ、スイカズラ、センリョウ、ノイバラ、マンリョウ、ムクロジ、ヤブコウジ
(紅葉)クサイチゴ、サネカズラ、スイカズラ、センリョウ、ナンテン、ヤブコウジ

〔草〕
(咲き始め)ユキワリイチゲ
(実の見頃)アマチャヅル、カラスウリ、キチジョウソウ、シオデ、ジャノヒゲ、ノシラン、ヒメガマ、ムサシアブミ、ヤブラン
(紅葉・黄葉)アカハナワラビ、オオハナワラビ、カキドオシ、キランソウ、ショウジョウバカマ、スイバ、ダイコンソウ、トラノオスズカケ

 動物は以下の通りです。
〔クモ類〕モエギザトウムシ
〔昆虫〕
 カマキリ類…オオカマキリ卵鞘
 チョウ類…アサギマダラ幼虫、イラガ繭
〔鳥類〕ハシブトガラス、シメ、カワラヒワ、アオジ、メジロ、シジュウカラ、エナガ、モズ、ヒヨドリ、ウグイス、シロハラ、ツグミ、コゲラ、アオサギ、キジバト、ドバト

 写真はノシランの種子、落葉樹の冬芽と葉柄痕、春植物の花とつぼみです。
 ノシランは、ユリ科(クサスギカズラ科)ジャノヒゲ属の多年草です。ジャノヒゲより株全体も葉も大きく、ジャノヒゲ属ではありませんが、ヤブラン属のヤブランを大きくしたような風情です。果実は早期に果皮がはがれおちてしまいます。成熟した青く美しい種子はジャノヒゲに似ていますが、遙かに大きいです。白い花は8月中旬から9月中旬頃に見られます。(2012.8.29の見頃情報を参照)。園内各所に生えていますが、森の小道の突き当り付近と水生植物園からおろちの松への園路の途中、館跡コースなどで青い種子が見られます。
 葉を落とした落葉樹の冬芽と葉柄痕の観察は、なかなか楽しいものです。冬芽は幾重にも芽鱗(がりん)と呼ばれるものに包まれていたり、毛に覆われていたり、あるいは裸のまま葉脈が見えたりするものがあります。維管束のあとが残る葉柄痕は樹木の種類によって特徴があり、冬芽と併せてそれぞれ個性的な人や動物の顔に見えることもあります。
 まだまだ厳しい冬の寒さが続いていますが、やっと春植物の先駆けであるユキワリイチゲが咲き始めました。その他にも春植物のつぼみが地面から出始めています。フクジュソウとセツブンソウです。フクジュソウは路傍植物園と武蔵野植物園で、セツブンソウは武蔵野植物園で見られます。

 「落葉樹の冬芽と葉柄痕」の写真の中のアカメガシワは誤りで、正しくはハンノキでした。後日、写真の中の名前の記述を修正しました。お詫び申し上げます。
ノシランの種子
ノシランの種子
落葉樹の冬芽と葉柄痕
落葉樹の冬芽と葉柄痕
春植物の花とつぼみ
春植物の花とつぼみ
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