生物記録情報

2014.1.23
生物記録情報
 現在の自然教育園内で見られる生物の情報をお知らせします。
 
〔樹木〕
(咲き始め)ヤブツバキ
(花の見頃)ハンノキ
(実の見頃)イイギリ、カラタチバナ、ケンポナシ(森の小道)、コウヤボウキ、サルトリイバラ、シュロ、スイカズラ、センリョウ、ネズミモチ、ノイバラ、ヒサカキ、マンリョウ、ムクロジ、ヤブコウジ
(紅葉)クサイチゴ、サネカズラ、スイカズラ、センリョウ、ナンテン、ヒメカジイチゴ、ヤブコウジ

〔草〕
(実の見頃)アマチャヅル、カラスウリ、キチジョウソウ、シオデ、ジャノヒゲ、ヒメガマ、ムサシアブミ、ヤブラン
(紅葉・黄葉)アカハナワラビ、オオハナワラビ、キランソウ、ショウジョウバカマ、スイバ、ダイコンソウ、トラノオスズカケ

 動物は以下の通りです。
〔昆虫〕
 カマキリ類…オオカマキリ卵鞘
 チョウ類…アサギマダラ幼虫、イラガ繭
〔鳥類〕ハシブトガラス、シメ、カワラヒワ、アオジ、メジロ、シジュウカラ、エナガ、モズ、ヒヨドリ、ウグイス、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、コゲラ、オオタカ、アオサギ、キジバト、ドバト

 写真はハンノキの花、ツチグリ、紅葉したロゼット葉です。
 ハンノキはカバノキ科ハンノキ属の落葉高木で、湿地に生育し、自然教育園では水生植物園で大木から小木までよく見られます。枝の先端から尾状の雄花序を付け、つぼみの段階では赤みを帯びて斜めに垂れ下がっていますが、開花し花粉を出した雄花序は垂直に垂れ下がり、黄色味を帯びています。雌花序は枝の途中にあり、あまり目立ちません。
 冬の間、葉を地面にへばりつくように放射状に広げ、立ち上がらない草本が見られます。身近に見られるものではタンポポが有名です。この葉を「ロゼット葉」と呼びますが、ロゼットとはバラの花を意味する言葉です。冬の間他に競争相手のいない場所で太陽を全面に受けて光合成をすることができます。ロゼット葉の中で、糖分濃度を高め葉が赤くなっているものが園内で見られます。キランソウ、ダイコンソウ、ショウジョウバカマなどです。
 ツチグリはツチグリ科ツチグリ属のキノコです。夏から秋、林内の道端や土の崖などで普通に見られますが、まだ武蔵野植物広場で見られます。とてもユニークな形状をしており、雨が降ったり湿気を帯びると開き、ヒトデのような形に外皮が開き、6〜10つほどに分かれます。頂上の中心部分に穴が開くと、そこから胞子を放出します。晴れた日には閉じてしまいます。
ハンノキの花
ハンノキの花
ツチグリ
ツチグリ
紅葉したロゼット葉
紅葉したロゼット葉
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