生物記録情報

2014.1.16
生物記録情報
 現在の自然教育園内で見られる生物の情報をお知らせします。
 
〔樹木〕
(咲き始め)ハンノキ、ヤブツバキ
(花そろそろ終わり)ヤツデ
(実の見頃)イイギリ、カラタチバナ、ケンポナシ(森の小道)、コウヤボウキ、サルトリイバラ、シュロ、スイカズラ、センリョウ、トウネズミモチ、ネズミモチ、ノイバラ、ヒサカキ、マンリョウ、ムクロジ、ヤブコウジ
(紅葉)クサイチゴ、サネカズラ、スイカズラ、ナンテン、ヒメカジイチゴ

〔草〕
(実の見頃)アマチャヅル、ウバユリ、カラスウリ、キチジョウソウ、コバノカモメヅル、シオデ、ジャノヒゲ、ヒメガマ、ムサシアブミ、ヤブラン
(紅葉・黄葉)アカハナワラビ、キランソウ、ショウジョウバカマ、スイバ、ダイコンソウ、トラノオスズカケ

 動物は以下の通りです。
〔昆虫〕
 カマキリ類…オオカマキリ卵鞘
 チョウ類…アサギマダラ幼虫、イラガ繭
〔鳥類〕ハシブトガラス、スズメ、シメ、カワラヒワ、アオジ、メジロ、シジュウカラ、エナガ、ヒヨドリ、ウグイス、シロハラ、ツグミ、コゲラ、ハイタカ、ドバト

 写真はカラスウリの実、コウヤボウキの実、ジャノヒゲの種子です。
 カラスウリはウリ科カラスウリ属のツル性の多年草です。雌雄異株で、夏の間日没後開花し、翌朝にはしぼんでしまいます。白いレース状の美しい花ですが、残念ながら昼間は見ることができません。雌株にできる実は長さ5〜7pのラグビーボール形で、初めは縞模様の緑色ですが、やがて赤くなり目立つようになります。路傍植物園、水生植物園など園内各所で見られます。
 コウヤボウキはキク科コウヤボウキ属の落葉小低木です。木とは思えないほど背は低いです。高野山でこの木の枝を集めて箒として使ったことから、この名前が付けられました。薄いピンクの花は昨年は10月下旬から12月初旬まで見られました。写真は2013.11.6の生物記録情報をご覧ください。武蔵野植物園の小道にあります。
 ジャノヒゲはユリ科(クサスギカズラ科)ジャノヒゲ属の常緑多年草です。公園や民家の庭などでも普通に植えられることが多く、園内での花期は7月初旬から中旬にかけてです。名前は葉を蛇の髭に見立てたものですが、竜の髭に見立ててリュウノヒゲとも言います。ジャノヒゲの葉の茂みの中に見える青い実のように見えるものは種子で、ヤブランと同じように早期に果皮がはがれ落ちてしまうので種子だけが成熟します。いもりの池から水鳥の沼への園路沿いや路傍植物園で見られます。
カラスウリの実
カラスウリの実
コウヤボウキの実
コウヤボウキの実
ジャノヒゲの種子
ジャノヒゲの種子
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