生物記録情報

2013.6.19
生物記録情報
 現在の自然教育園内で見られる生物の情報をお知らせします。
 
〔樹木〕
(咲き始め)ヒトツバハギ
(花の見頃)ガクアジサイ、ケンポナシ、サツキ、センリョウ、ナンテン、ムクロジ、ムラサキシキブ
(花そろそろ終わり)アカメガシワ、サカキ、ヤマアジサイ

〔草〕
(咲き始め)コバノカモメヅル、コヒルガオ、シロネ、チゴザサ、チダケサシ、ツユクサ、ハエドクソウ、ハグロソウ、ママコノシリヌグイ、ミズヒキ
(花の見頃)アサザ、イヌヌマトラノオ、ウマノミツバ、オオチドメ、オカトラノオ、ケキツネノボタン、スズメノカタビラ、タカトウダイ、タケニグサ、タマサンゴ、トモエソウ、ナガバハエドクソウ、ネジバナ、ノカンゾウ、ハンゲショウ、ヒメジョオン、フトイ、ヤブマオ、ヨウシュヤマゴボウ
(花そろそろ終わり)アイイロニワゼキショウ、オオバコ、クガイソウ、クサフジ、クララ、コナスビ、コモチマンネングサ、シロツメクサ、ドクダミ、ニワゼキショウ、ハンカイソウ、ヤブレガサ、ヤマホタルブクロ

 動物は以下の通りです。
〔クモ類〕モエギザトウムシ、ササグモ、オナガグモ、アズチグモ、ハマキフクログモ(?)
〔昆虫〕
 トンボ類…クロスジギンヤンマ、オオシオカラトンボ、コシアキトンボ
 カメムシ類…アメンボ、オオホシカメムシ、オオクモヘリカメムシ、ヒメツチカメムシ
 アブラムシ類…モモコフキアブラムシ
 チョウ類…アオスジアゲハ、アゲハ、クロアゲハ、モンシロチョウ、ベニシジミ、ルリシジミ、アカタテハ、コミスジ、キマダラセセリ、ホタルガ、クロキシタアツバ幼虫
 甲虫類…マメコガネ、セマダラコガネ、トホシテントウ、アオカミキリモドキ、ヨツスジハナカミキリ、フタオビミドリトラカミキリ、トホシオサゾウムシ
 ハエ類…クロバネツリアブ、マダラアシナガバエ、ホソヒラタアブ、ヒメヒラタアブ、ヨコジマオオハリバエ
 ハチ類…キオビツチバチ、セグロアシナガバチ、オオスズメバチ、シロスジカタコハナバチ、ツルガハキリバチ、クマバチ、セイヨウミツバチ
     
〔鳥類〕ハシブトガラス、スズメ、メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ツバメ、コゲラ、カルガモ、キジバト、ドバト

〔その他〕クサガメ、メダカ、ヨシノボリ、モツゴ、スジエビ、アメリカザリガニ、ミスジマイマイ、オカダンゴムシ

 写真はイヌヌマトラノオとオカトラノオの花、ムクロジの花、ハンゲショウの花です。
 イヌヌマトラノオとオカトラノオは、サクラソウ科オカトラノオ属の多年草です。花穂が直立せずに曲がっている様子を虎の尻尾に見立てて「トラノオ」と名付けられました。イヌヌマトラノオは同属のオカトラノオとヌマトラノオの交雑種で双方の中間的な特徴を持っています。オカトラノオは草原や山地などに生えるのに対し、ヌマトラノオは沼のほとりや湿地などに生えます。オカトラノオのように花の数は多数で花穂は曲がりますが、葉はヌマトラノオに似て細身です。イヌヌマトラノオは水生植物園の湿地に見られ、オカトラノオは武蔵野植物園で見られます。7月半ば頃にはヌマトラノオも水生植物園で咲き始めます。
 ムクロジはムクロジ科ムロジ属の落葉高木で、アジアに広く分布し、日本では温暖な地域に植えられています。秋から春にかけて葉を落とした枝に実を残し、木の周辺では落ちた実が多く見られます(2012.1.11生物見頃情報参照)。また黄葉の大変美しい木でもあります(2012.11.21生物記録情報参照)。クリーム色の小さな花を多数つけ、咲き終わった雄花が頭上の枝からばらばらと園路を埋め尽くしています。大木が多く、花が咲いている様子を間近で見られる機会もなかなかないのですが、6月19日には強風で花序が多く落とされていました。ムクロジは路傍植物園、武蔵野植物園、水鳥の沼の前などで見られます。
 ハンゲショウはドクダミ科ハンゲショウ属の多年草で、湿地に群生します。名前のいわれは、夏至から11日目、7月2日頃より5日間を半夏生と呼びますが、この頃花を付けるので「半夏生」という説と、葉が半分白く化粧しているので「半化粧」という説の二つがあります。園内で見られるハンゲショウは実際、葉が白くならないものもありますが、水生植物園、中央湿地、森の小道で見られます。
イヌヌマトラノオとオカトラノオの花
イヌヌマトラノオとオカトラノオの花
ムクロジの花
ムクロジの花
ムクロジの花
ムクロジの花
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