生物記録情報

2013.8.22
生物記録情報
 現在の自然教育園内で見られる生物の情報をお知らせします。
 
〔樹木〕
(花の見頃)アオツヅラフジ、エビヅル、クズ、サネカズラ、センニンソウ、ノブドウ
(花そろそろ終わり)クサギ、ヤマハギ

〔草〕
(咲き始め)ゲンノショウコ、シラヤマギク、シロバナサクラタデ、タイアザミ、チヂミザサ、ツルボ、ツルマメ、トウバナ、ノブキ、ハシカグサ、ヤマホトトギス
(花の見頃)アブラガヤ、アマチャヅル、イノコヅチ、ウリクサ、オオヒナノウスツボ、オニドコロ、オヒシバ、カナムグラ、カラスウリ、ガンクビソウ、キジョラン、キツネノマゴ、キンミズヒキ、コバギボウシ、コバノカモメヅル、シロネ、シロバナキツネノマゴ、スズメノヒエ、ダイコンソウ、タカトウダイ、タマサンゴ、ツユクサ、ツリガネニンジン、トラノオスズカケ、ナガボノシロワレモコウ、ナンバンギセル、ヌスビトハギ、ノシラン、ハグロソウ、ヒヨドリジョウゴ、ヒヨドリバナ、フシグロセンノウ、ヘクソカズラ、マツカゼソウ、ママコノシリヌグイ、ミズヒキ、ミソハギ、メハジキ、モミジガサ、ヤブミョウガ、ヤブラン、ヤマノイモ、ユウガギク、ヨウシュヤマゴボウ
(花そろそろ終わり)アキカラマツ、アサザ、イヌヌマトラノオ、ギンミズヒキ、ケキツネノボタン、コヤブタバコ、シュロソウ、ソクズ、ナガバハエドクソウ、ヌマトラノオ、ハエドクソウ、ヒメジョオン、ミズタマソウ、メヤブマオ

 動物は以下の通りです。
〔クモ類〕ジョロウグモ、アズチグモ、ハナグモ
〔昆虫〕
 トンボ類…アジアイトトンボ、オニヤンマ、ギンヤンマ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、ショウジョウトンボ、コシアキトンボ
 バッタ類…ヒメギス、ササキリ、アオマツムシ、コバネイナゴ(幼虫)、ショウリョウバッタ
 カメムシ類…アメンボ、ホオズキカメムシ、ニイニイゼミ、ヒグラシ、ミンミンゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシ、アオバハゴロモ
 アミメカゲロウ類…ウスバカゲロウsp.
 チョウ類…アオスジアゲハ、アゲハ、クロアゲハ、キタキチョウ、ウラギンシジミ、ヤマトシジミ、ルリタテハ(幼虫)、ツマグロヒョウモン、コミスジ、ゴマダラチョウ、アカボシゴマダラ、ヒカゲチョウ、サトキマダラヒカ ゲ、イチモンジセセリ
 甲虫類…トウキョウヒメハンミョウ
 ハチ類…セグロカブラハバチ、コンボウヤセバチ、ハラナガツチバチ、ミカドトックリバチ、スズバチ、オオスズメバチ、キイロスズメバチ、ミズホヤドリコハナバチ、ヤノトガリハナバチ、クマバチ、セイヨウミツバチ
 ハエ類…クロバネツリアブ、ホソヒラタアブ、キンバエsp.、ツマグロキンバエ
〔鳥類〕ハシブトガラス、スズメ、メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリ、コゲラ、カイツブリ、キジバト、ドバト
〔その他〕クサガメ、メダカ、ヨシノボリ、モツゴ、スジエビ、ウシガエル、カナヘビ

 写真はセンニンソウの花、トラノオスズカケの花、オオヒナノウスツボの花です。
 センニンソウはキンポウゲ科センニンソウ属の多年草です。水生植物園と中央湿地の間の道の、中央湿地側のヤマブキにからみ、美しい白い花をたくさん咲かせています。吸蜜にハチやハエなどが訪れ賑わっています。「仙人草」という名は、実につく長い白毛を仙人の髭に見立てたものです。また、茎を折ったり葉をちぎったりすると、汁でかぶれます。
 トラノオスズカケはゴマノハグサ科(オオバコ科)クガイソウ属のツル性の多年草です。園内では2008年50年ぶりに再発見されました。おそらく休眠性の高い埋土種子が、ミズキなどの高木の枯死によって林床に光が差し込むようになったことで、発芽が促されたものと考えられます。トラノオスズカケは四国、九州の限られた地域に希に見られる半常緑の植物です。江戸時代松平讃岐守(香川県)の下屋敷であった頃、下屋敷の一部に薬園を作った同郷の平賀源内がおそらく故郷から種子を運んで栽培していたものが野生化したのだろうと推察されます。名前のいわれは、トラノオは花序の様子を虎の尾に、スズカケは山伏の衣装の鈴掛にたとえたものです。武蔵野植物園や水鳥の沼から階段を上がった右側の斜面で見られます。
 オオヒナノウスツボはゴマノハグサ科ゴマノハグサ属の多年草です。長い変わった印象の名前ですが、「大雛の臼壷」と書きます。これは特徴のある花の形からつけられた名前で、まるで餌をねだる雛が口を開いているように見えることからです。武蔵野植物園で見られます。
センニンソウの花
センニンソウの花
トラノオスズカケの花
トラノオスズカケの花
オオヒナノウスツボの花
オオヒナノウスツボの花
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