生物記録情報

2012.7.26
 現在の自然教育園内の主な生物の見頃情報をお知らせします。
 写真はウバユリの花、キキョウの花、ヤブミョウガの花です。
 ウバユリはユリ科ウバユリ属の多年草です。名前の由来となったウバとは「姥」の意味で、花の咲く頃に葉がないので歯がないおばあさんにたとえられたと言う説があります。実際には葉に穴があいたりして痛んではいますが葉はあります。路傍植物園と水鳥の沼周辺で咲き始めました。
 キキョウはキキョウ科キキョウ属の多年草です。名前の由来は、漢名「桔梗」の音読みの「キチコウ」から訛ったと言われています。漢名は乾燥した根が硬いということからつけられました。山上憶良の詠んだ秋の七草のアサガオは今日のキキョウとされています。武蔵野植物園で見られます。
 ヤブミョウガはツユクサ科ヤブミョウガ属の多年草です。名前はやぶなどに生える、ミョウガ(茗荷)に似ている草という意味です。ミョウガの方はショウガ科に属し、葉は確かにミョウガに似ていますが、花は全く似ていません。また、実は青黒く熟し晩秋まで残ります。園内各所で見られ、武蔵野植物園では群落となっています。

〔樹木〕
(咲き始め)カクレミノ、カラタチバナ、サネカズラ
(花の見頃)エビヅル、カラスザンショウ、ノブドウ、マンリョウ、ヤマハギ
(実の見頃)ナワシロイチゴ

〔草〕
(咲き始め)イノコズチ、ウバユリ、キンミズヒキ、シュロソウ、ツユクサ、ナガボノシロワレモコウ、ヌスビトハギ、ハシカグサ、ヒヨドリジョウゴ、ヘクソカズラ、ミョウガ、ヤブラン、ヤマハッカ、ユウガギク
(花の見頃)アキカラマツ、アサザ、アズマカモメヅル、イヌヌマトラノオ、オニドコロ、キキョウ、ギンミズヒキ、コバノカモメヅル、シロネ、ソクズ、ダイコンソウ、タカトウダイ、タケニグサ、ヌマトラノオ、ハエドクソウ、ハグロソウ、マツカゼソウ、ママコノシリヌグイ、ミズタマソウ、ミズヒキ、ミソハギ、メヤブマオ、ヤブミョウガ、ヤマノイモ
(花そろそろ終わり)アキノウナギツカミ、オオチドメ、オオバギボウシ、ケキツネノボタン、サガミラン、シオデ、シロツメクサ、チダケサシ、ツルニガクサ、ノカンゾウ、ヒメジョオン、ホタルブクロ、マヤラン、ミゾソバ、ヤブマオ、ヤマユリ

 見られた昆虫、鳥類、その他の動物は以下の通りです。
〔昆虫〕
 トンボ類…ギンヤンマ、オニヤンマ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、ショウジョウトンボ、コシアキトンボ、ノシメトンボ
 カマキリ類…オオカマキリ幼虫
 バッタ類…ショウリョウバッタ幼虫、コバネイナゴ幼虫
 ナナフシ類…ナナフシモドキ幼虫
 カメムシ類…アメンボ、ニイニイゼミ、ヒグラシ、ミンミンゼミ
 チョウ類…アゲハ、クロアゲハ、アオスジアゲハ、キチョウ、ルリシジミ、ウラギンシジミ、ヒメアカタテハ、ツマグロヒョウモン、コミスジ、アカボシゴマダラ
 甲虫類…マメコガネ、トウキョウヒメハンミョウ、オオヒラタシデムシ
 ハチ類…セグロカブラハバチ(ニホンチュウレンジから訂正)、スズバチ、セグロアシナガバチ、コンボウヤセバチ、ツルガハキリバチ、キオビツチバチ、クロオオアリ、アミメアリ、クマバチ
 ハエ類…ホソヒラタアブ、クロバネツリアブ
〔クモ類〕…ナガコガネグモ幼虫、ジョロウグモ幼虫、オナガグモ、オオシロカネグモ、カタハリウズグモ、モエギザトウムシ
〔鳥類〕ハシブトガラス、ムクドリ、スズメ、メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ツバメ、コゲラ、ドバト
〔両生爬虫類〕クサガメ、ウシガエル、カナヘビ、ヒバカリ
〔その他〕メダカ、モツゴ、ヨシノボリ、スジエビ、アメリカザリガニ、オカダンゴムシ、ホンドタヌキ
ウバユリの花
ウバユリの花
キキョウの花
キキョウの花
ヤブミョウガの花
ヤブミョウガの花
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