生物記録情報

2012.8.1
 現在の自然教育園内の主な生物の見頃情報をお知らせします。
 写真はミョウガの花、ミソハギの花、シュロソウの花です。
 ミョウガはショウガ科ショウガ属の多年草です。古い時代に中国から渡り、栽培されていたものが野生状態になったと思われます。開花前のつぼみが食用として利用されます。漢字で「茗荷」と書き、物忘れのひどい人が自分の名前も忘れてしまい、背中に自分の名の荷札をつけ、死後その人のお墓に見慣れない草が生えていたという故事が名前の由来となっています。路傍植物園といもり池周辺で見られます。
 ミソハギはミソハギ科ミソハギ属の多年草です。名前の由来はお盆の頃供物に水をそそぐのに用いるので、「禊萩(みそぎはぎ)」と呼ばれたことです。また、溝のような湿地に多いため「溝萩(みぞはぎ)」とも呼ばれる地方もあります。花期は長く、水生植物園で見られます。
 シュロソウはユリ科シュロソウ属の多年草です。名前は茎の基部がシュロの木の皮に似た繊維質に包まれることからです。山地の湿り気のある場所に生え、花の色は白色や黄緑色などもありますが、園内のシュロソウは暗紫褐色の花を付けます。株数はごくわずかですが水生植物園と武蔵野植物園で見られます。

〔樹木〕
(咲き始め)クサギ、サネカズラ
(花の見頃)エビヅル、カラスザンショウ、カラタチバナ、ノブドウ、マンリョウ、ヤマハギ

〔草〕
(咲き始め)イノコズチ、エゾアブラガヤ、キツネノカミソリ、コバギボウシ、サワヒヨドリ、シュロソウ、ツユクサ、ナガボノシロワレモコウ、ヌスビトハギ、ヘクソカズラ、ユウガギク
(花の見頃)アキカラマツ、アズマカモメヅル、イヌヌマトラノオ、ウバユリ、オニドコロ、キキョウ、キンミズヒキ、ギンミズヒキ、コバノカモメヅル、シロネ、ソクズ、ダイコンソウ、タカトウダイ、タケニグサ、ヌマトラノオ、ハグロソウ、マツカゼソウ、ママコノシリヌグイ、ミズタマソウ、ミズヒキ、ミソハギ、ミョウガ、メヤブマオ、ヤブミョウガ、ヤブラン、ヤマノイモ
(花そろそろ終わり)アキノウナギツカミ、アサザ、オオチドメ、オオバギボウシ、ケキツネノボタン、シオデ、シロツメクサ、ツルニガクサ、ハエドクソウ、ヒメジョオン、ホタルブクロ、ミゾソバ

 見られた昆虫、鳥類、その他の動物は以下の通りです。
〔昆虫〕
 トンボ類…ギンヤンマ、オニヤンマ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、ショウジョウトンボ、コシアキトンボ
 ナナフシ類…ナナフシモドキ
 カメムシ類…アメンボ、ニイニイゼミ、ヒグラシ、ミンミンゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシ、アオバハゴロモ
 チョウ類…アゲハ、クロアゲハ、アオスジアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、モンシロチョウ、キチョウ、ヤマトシジミ、コミスジ
 甲虫類…マメコガネ、トウキョウヒメハンミョウ、オオヒラタシデムシ、ヨツスジトラカミキリ、トホシテントウ、セマダラコガネ、シロテンハナムグリ
 ハチ類…セグロカブラハバチ(ニホンチュウレンジから訂正)、スズバチ、コンボウヤセバチ、ツルガハキリバチ、キオビツチバチ、クロオオアリ、アミメアリ、クマバチ
 ハエ類…ホソヒラタアブ
〔クモ類〕…ナガコガネグモ幼虫、ジョロウグモ幼虫、モエギザトウムシ
〔鳥類〕ハシブトガラス、ムクドリ、スズメ、メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリ、コゲラ、ドバト
〔両生爬虫類〕クサガメ、ウシガエル、カナヘビ
〔その他〕メダカ、モツゴ、ヨシノボリ、スジエビ、アメリカザリガニ、オカダンゴムシ、ホンドタヌキ
ミョウガの花
ミョウガの花
ミソハギの花
ミソハギの花
シュロソウの花
シュロソウの花
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