生物記録情報

2012.8.8
 現在の自然教育園内の主な生物の見頃情報をお知らせします。
 写真はマツカゼソウの花、キンミズヒキの花、フシグロセンノウの花です。
 マツカゼソウはミカン科マツカゼソウ属の多年草です。日本では他のミカン科は樹木ですが、このマツカゼソウだけが草本です。「松風草」と書き、その姿に趣があるためにつけられた名前でしょうか。風に揺れる様はいかにも涼しげです。路傍植物園と武蔵野植物園で見られます。
 キンミズヒキはバラ科キンミズヒキ属の多年草で、山道や草地などに生えます。赤と白の花をつけるタデ科のミズヒキ(のし袋につける水引にたとえた)に花のようすが似て黄色の花をつけることから名付けられました。果実には棘があり、これが動物にひっついて散布される、いわゆる「ひっつき虫」です。路傍植物園・水生植物園・武蔵野植物園で見られます。
 フシグロセンソウはナデシコ科センノウ属の多年草です。武蔵野植物園で色鮮やかな朱色の花を咲かせています。名前は節が黒ずんでいるセンノウという意味です。センノウは京都の寺「仙翁寺」にあった中国から伝わったナデシコ科の植物のことです。

〔樹木〕
(咲き始め)アオツヅラフジ、カクレミノ、サネカズラ
(花の見頃)エビヅル、カラスザンショウ、クサギ、ノブドウ
(花そろそろ終わり)マンリョウ、ヤマハギ

〔草〕
(咲き始め)イノコズチ、オオヒナノウスツボ、ガンクビソウ、ゲンノショウコ、コヤブタバコ、ツユクサ、ナガボノシロワレモコウ、ヒヨドリバナ、ヘクソカズラ、メハジキ、ユウガギク
(花の見頃)アキカラマツ、アズマカモメヅル、エゾアブラガヤ、オニドコロ、キンミズヒキ、コバギボウシ、コバノカモメヅル、サワヒヨドリ、シュロソウ、シロネ、ソクズ、ダイコンソウ、タカトウダイ、ヌスビトハギ、ヌマトラノオ、ハグロソウ、ハシカグサ、フシグロセンノウ、マツカゼソウ、ママコノシリヌグイ、ミズタマソウ、ミソハギ、ミョウガ、メヤブマオ、ヤブミョウガ、ヤブラン、ヤマノイモ
(花そろそろ終わり)アサザ、イヌヌマトラノオ、ウバユリ、オオチドメ、オオバギボウシ、キキョウ、キツネノカミソリ、ギンミズヒキ、ケキツネノボタン、シロツメクサ、タケニグサ、ツルニガクサ、ハエドクソウ、ヒメジョオン、ミズヒキ、ミゾソバ

 見られた昆虫、鳥類、その他の動物は以下の通りです。
〔昆虫〕
 トンボ類…オニヤンマ、ギンヤンマ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、コシアキトンボ、チョウトンボ
 バッタ類…コバネイナゴ幼虫
 カメムシ類…アメンボ、セアカツノカメムシ、ニイニイゼミ、ヒグラシ、ミンミンゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシ、アオバハゴロモ
 アミメカゲロウ類…クサカゲロウ
 チョウ類…アオスジアゲハ、アゲハ、クロアゲハ、モンシロチョウ、キチョウ、ウラギンシジミ、ヤマトシジミ、ツマグロヒョウモン、コミスジ、ヒカゲチョウ、サトキマダラヒカゲ、イチモンジセセリ
 甲虫類…マメコガネ、ヨツスジトラカミキリ、トホシテントウ
 ハチ類…セグロカブラハバチ(ニホンチュウレンジから訂正)、ハラナガツチバチ、クロオオアリ、アミメアリ、オオモンクロベッコウ、コガタスズメバチ、オオスズメバチ、ハラアカハキリバチヤドリ、ツルガハキリバチ、クマバチ
 ハエ類…クロバネツリアブ、トゲツヤヘラクチイシアブ、ホソヒラタアブ
〔クモ類〕…オオシロカネグモ、ナガコガネグモ幼虫、ジョロウグモ幼虫
〔鳥類〕ハシブトガラス、スズメ、メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリ、コゲラ、ドバト
〔両生爬虫類〕クサガメ、ウシガエル、カナヘビ
〔その他〕メダカ、モツゴ、ヨシノボリ、スジエビ、アメリカザリガニ、オカダンゴムシ、ホンドタヌキ、ミスジマイマイ
マツカゼソウの花
マツカゼソウの花
キンミズヒキの花
キンミズヒキの花
フシグロセンノウの花
フシグロセンノウの花
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