生物記録情報

2012.8.22
 現在の自然教育園内の主な生物の見頃情報をお知らせします。
 写真はナンバンギセルの花、ヘクソカズラの花、ノブドウの花です。
 ナンバンギセルは、ハマウツボ科ナンバンギセル属の1年生草本です。「南蛮煙管」と書き、花の形がマドロスパイプに似て異国風であることから名付けられました。ススキ、オギ、ミョウガなどの根に寄生する植物で、光合成は行わず葉はありません。水生植物園のオギやススキの根元に生えているのが見られます。
 ヘクソカズラはアカネ科ヘクソカズラ属のツル性の多年草です。草全体がいやなにおいを放つことから、このような名前が付けられました。また、白と紅紫の小花から、愛らしい早乙女を連想したので「サオトメバナ(早乙女)」、花の内側の紅紫色の模様が、「ヤイト」すなわちお灸をした後の形に似ているので ヤイトバナ(灸花)の別名もあります。水生植物園で見られます。
 ノブドウはブドウ科ノブドウ属のつる性の落葉低木です。その名の通り、野にあるブドウという意味です。秋にはブドウタマバエなどの幼虫の寄生により青や紫の実を付けますが、ヤマブドウのように実はおいしくありません。水生植物園で見られます。

〔樹木〕
(花の見頃)アオツヅラフジ、エビヅル、クズ、サネカズラ、タラノキ、ノブドウ、ヤマハギ
(花そろそろ終わり)カクレミノ、キジョラン、クサギ

〔草〕
(咲き始め)キツネノマゴ、ゲンノショウコ、シラヤマギク、シロバナサクラタデ、スズメノヒエ、チカラシバ、ツルマメ、トラノオスズカケ、ノハラアザミ、モミジガサ、ユウガギク
(花の見頃)アキカラマツ、アズマカモメヅル、イノコズチ、ウリクサ、エゾアブラガヤ、オオヒナノウスツボ、オニドコロ、オヒシバ、カナムグラ、ガンクビソウ、キンミズヒキ、コバギボウシ、コバノカモメヅル、コヤブタバコ、サワヒヨドリ、シュロソウ、ソクズ、ダイコンソウ、タカトウダイ、ツユクサ、ツリガネニンジン、ナガボノシロワレモコウ、ナンバンギセル、ヌスビトハギ、ノシラン、ハシカグサ、ヒヨドリジョウゴ、ヒヨドリバナ、フシグロセンノウ、ヘクソカズラ、マツカゼソウ、ママコノシリヌグイ、ミズタマソウ、ミソハギ、メハジキ、ヤブミョウガ、ヤブラン、ヤマノイモ
(花そろそろ終わり)イヌヌマトラノオ、オトギリソウ、キキョウ、キツネノカミソリ、ケキツネノボタン、シロツメクサ、シロネ、ヌマトラノオ、ハエドクソウ、ハグロソウ、ヒメジョオン、ミズヒキ、ミゾソバ、メヤブマオ

 見られた昆虫、鳥類、その他の動物は以下の通りです。
〔昆虫〕
 トンボ類…オニヤンマ、ギンヤンマ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、ショウジョウトンボ、ノシメトンボ、コシアキトンボ
 バッタ類…コバネイナゴ
 カメムシ類…アメンボ、オオモンシロナガカメムシ、ニイニイゼミ、ヒグラシ、ミンミンゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシ、クマゼミ、アオバハゴロモ
 チョウ類…アオスジアゲハ、アゲハ、クロアゲハ、キチョウ、ヤマトシジミ、キタテハ、ツマグロヒョウモン、コミスジ、ゴマダラチョウ、サトキマダラヒカゲ、イチモンジセセリ
 甲虫類…マメコガネ、アオドウガネ、ニジュウヤホシテントウ
 ハチ類…セグロカブラハバチ(ニホンチュウレンジから訂正)、クロオオアリ、アミメアリ、ミカドトックリバチ、スズバチ、ツルガハキリバチ、クマバチ
〔クモ類〕…ジョロウグモ、ナガコガネグモ、ハナグモ
〔鳥類〕ハシブトガラス、スズメ、メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリ、カワセミ、コゲラ、ドバト
〔両生爬虫類〕クサガメ、ウシガエル、カナヘビ
〔その他〕メダカ、モツゴ、ヨシノボリ、スジエビ、アメリカザリガニ、オカダンゴムシ、ホンドタヌキ、ミスジマイマイ
ナンバンギセルの花
ナンバンギセルの花
ヘクソカズラの花
ヘクソカズラの花
ノブドウの花
ノブドウの花
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