生物記録情報

2013.5.15
生物記録情報
 現在の自然教育園内で見られる生物の情報をお知らせします。
 
〔樹木〕
(咲き始め)ウツギ、スイカズラ、ナワシロイチゴ、ハマクサギ
(花の見頃)イイギリ、エゴノキ、ガマズミ、ゴンズイ、スダジイ、ノイバラ、マユミ、マルバウツギ
(花そろそろ終わり)コゴメウツギ、トベラ、ホオノキ

〔草〕
(咲き始め)カモジグサ、クサヨシ、ケキツネノボタン、コナスビ、ニワゼキショウ
(花の見頃)アイイロニワゼキショウ、ウスアカカタバミ、オオバコ、オニタビラコ、オヘビイチゴ、カキツバタ、カタバミ、キクムグラ、キショウブ、クサノオウ、ゴウソ、サイハイラン、シロツメクサ、スズメノカタビラ、トウバナ、ナツノハナワラビ、ハルジオン、フトイ、ヘビイチゴ、ヤブヘビイチゴ
(花そろそろ終わり)ウシハコベ、オヤブジラミ、キュウリグサ、キランソウ、スイバ、チョウジソウ、ハナイバナ、フタリシズカ、ムラサキサギゴケ、ミゾイチゴツナギ、ヤブスゲ、ヤブタビラコ

 動物は以下の通りです。
〔昆虫〕
トンボ類…ウスバキトンボ
カメムシ類…アメンボ
チョウ類…アオスジアゲハ、キアゲハ、クロアゲハ、ルリシジミ、アカボシゴマダラ、コミスジ、オオミズアオ
甲虫類…オオヒラタシデムシ、アオカミキリモドキ
ハエ類…ホソヒラタアブ、ヒメヒラタアブ、スイセンハナアブ、アリノスアブsp.
ハチ類…セグロカブラハバチ(ニホンチュウレンジより訂正)、ウマノオバチ、ウツギノヒメハナバチ、クマバチ、セイヨウミツバチ
     
〔鳥類〕ハシブトガラス、スズメ、メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリ、キビタキ、コゲラ、アオサギ、カルガモ、キジバト、ドバト

〔その他〕アオダイショウ、ヒバカリ、カナヘビ、アズマヒキガエル幼生、クサガメ、メダカ、ヨシノボリ、スジエビ

 写真はイイギリの花、アイイロニワゼキショウの花、エゴノキの花です。
 園内では、さわやかな初夏の風とともに甘い香りが漂ってきます。近くの地面に目を落とすと、イイギリの雄花が多数落下し園路を黄色に埋め尽くしているのを見ることが多いです。イイギリはイイギリ科イイギリ属の落葉高木で、北海道を除く日本全国と、中国、朝鮮などの暖地に自生します。植栽されたものが鳥の散布により広がり、都市部の公園などでもよく生育しています。「飯桐」と書き、葉が桐の葉に似ていて、昔、この葉で飯をくるんだことが名前の由来です。雌雄異株で、雌株は秋から冬にかけて房状の赤い実が目立ち、ヒヨドリやツグミなどの野鳥のえさになります。園内各所に大木が点在しています。
 アイイロニワゼキショウは北アメリカ原産の帰化植物です。アヤメ科ニワゼキショウ属の多年草です。小さな花なので、アヤメ科とは、意外な印象があります。庭に咲く藍色のセキショウの意味で、セキショウとは、サトイモ科のショウブに似た草で葉が似ていることからこの名が付けられました。水生植物園で見られます。花の色がピンク色のニワゼキショウも同時に見られます。こちらの方はアイイロニワゼキショウに比べると葉が細く背丈も低いです。
 エゴノキはエゴノキ科エゴノキ属の落葉高木です。エゴノキの花は、同じ仲間のハクウンボクの花によく似ています(2013.5.1の生物記録情報を参照)。小枝の先に房状に下向きの花を付けます。下から見上げると枝いっぱいに無数の花がぶら下がる様子が美しいです。名前の由来は、果皮にサポニンが含まれるので、果皮をなめるとのどを刺激して「えぐい」ことからです。種子はヤマガラの大好物で、冬になるとヤマガラがこの木に盛んにやってきます。ヤマガラは果皮を除去し、殻を割って種子の胚乳だけを食べるので、毒の害はないのでしょう。水生植物園・武蔵野植物園・水鳥の沼付近など園内各所で見られます。
イイギリの花
イイギリの花
アイイロニワゼキショウの花
アイイロニワゼキショウの花
エゴノキの花
エゴノキの花
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