生物記録情報

2012.10.31
 現在の自然教育園内の主な生物の見頃情報をお知らせします。
 写真はオオニガナの花、アワコガネギクの花、リンドウの花です。
 オオニガナはキク科フクオウソウ属の多年草で、湿地に自生します。アキノノゲシに似ていますが、葉の形が異なり、花は大型で色も鮮やかです。東京都の絶滅危惧種となっています。水生植物園で見られます。
 アワコガネギクはキク科キク属の多年草です。「泡黄金菊」と書き、泡のように密集して黄金色の花をつける菊という意味です。別名はキクタニギクですが、自生地である京都府菊谷に基づいています。こちらも東京都の絶滅危惧種となっています。武蔵野植物園で見られます。
 リンドウはリンドウ科リンドウ属の多年草です。根が漢方薬として利用され、その根の味が竜の胆汁のように苦いところから竜胆(りゅうたん)と呼ばれ、それが転訛して「りんどう」になったと言われています。紫色の美しい花は秋の野草として昔から多くの人に親しまれ、園芸植物としても多く栽培されています。武蔵野植物園で見られます。

〔樹木〕
(咲き始め)キヅタ
(花の見頃)コウヤボウキ、サザンカ、チャノキ
(花そろそろ終わり)サネカズラ
(実の見頃)アオツヅラフジ、イイギリ、ガマズミ、カラタチバナ、クサギ、コナラ、シラカシ、スダジイ、センリョウ、ツクバネガシ、ノイバラ、ノブドウ、ヒメグルミ、ムクノキ、ムラサキシキブ、ヤブコウジ
(紅葉・黄葉の見頃)エビヅル、ツタ、ミズキ、ミツデカエデ、ヤマグワ、ヤマハギ

〔草〕
(咲き始め)キチジョウソウ
(花の見頃)アワコガネギク、オオニガナ、カゼクサ、ササガヤ、シロヨメナ、セイタカアワダチソウ、タイアザミ、タイワンホトトギス、ナギナタコウジュ、ノガリヤス、ノコンギク、ノハラアザミ、フジバカマ、マヤラン、リンドウ、ユウガギク
(花そろそろ終わり)クワクサ、コメナモミ、サワヒヨドリ、シラヤマギク、シロバナサクラタデ、タカトウダイ、ツリフネソウ、ナガボノシロワレモコウ、ナンバンギセル、ネズミガヤ、ノダケ、ハナタデ、マツカゼソウ、マルバフジバカマ、ヤブタバコ、ヤマハッカ、ヨシ
(実の見頃)オギ、カラスウリ、キチジョウソウ、ススキ、ツルマメ、ヘクソカズラ、ホウチャクソウ、ヌスビトハギ、ヤブミョウガ
(紅葉・黄葉の見頃)アキノウナギツカミ、カラスウリ、カラスノゴマ、キンミズヒキ、シロネ、シロバナサクラタデ、タカトウダイ、チョウジソウ、ミソハギ、ヤマノイモ

 見られた昆虫、鳥類、その他の動物は以下の通りです。
〔昆虫〕
 トンボ類…アキアカネ
 バッタ類…エンマコオロギ、ツヅレサセコオロギ、アオマツムシ、ヒロバネカンタン、カネタタキ、コバネイナゴ
 カメムシ類…コアオカスミカメ、ヨコズナサシガメ、マルカメムシ
 チョウ類…キチョウ、ムラサキシジミ、ヤマトシジミ、ツマグロヒョウモン、チャバネセセリ、ブドウトリバ、ホシホウジャク、ヒメクロホウジャク
 甲虫類…シロジュウシホシテントウ
 ハチ類…ハラナガツチバチ、クマバチ、セイヨウミツバチ
 ハエ類…ホソヒラタアブ、シマハナアブ、アシブトハナアブ、オオハナアブ、ツマグロキンバエ
〔クモ類〕ジョロウグモ
〔鳥類〕ハシブトガラス、スズメ、アオジ、クロジ、メジロ、シジュウカラ、ヤマガラ、モズ、ヒヨドリ、キビタキ、マミチャジナイ、ジョウビタキ、コゲラ、アオサギ、カルガモ、ドバト
〔その他〕メダカ、モツゴ、ヨシノボリ、スジエビ、アメリカザリガニ
オオニガナの花
オオニガナの花
アワコガネギクの花
アワコガネギクの花
リンドウの花
リンドウの花
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