生物記録情報

2011.10.26
 現在の自然教育園内の主な生物の見頃情報をお知らせします。
 写真はリンドウの花、ハナタデの花、ノブドウの実です。
 リンドウはリンドウ科リンドウ属の多年草です。根が漢方薬として利用され、その根の味が竜の胆汁のように苦いところから竜胆(りゅうたん)と呼ばれ、それが転訛して「りんどう」になったと言われています。紫色の美しい花は秋の野草として昔から多くの人に親しまれ、園芸植物としても多く栽培されています。武蔵野植物園で見られます。
 ハナタデはタデ科イヌタデ属の一年草です。湿った林下や林縁に生えます。花穂は細長くよく似たイヌタデに比べると、まばらに花を付けます。「ハナ」という名前が付いてますが、他の同じ仲間のシロバナサクラタデ、ミゾソバ、アキノウナギツカミと比べても特に花が目立つというわけではありません。武蔵野植物園、水鳥の沼周辺などで見られます。
 ノブドウはブドウ科ノブドウ属のツル性の落葉低木です。藪や草原などに繁茂するので、「野に生えるブドウ」という意味です。夏に咲いていた小さな花は目立たず、秋になると色とりどりの実が目立つようになります。その多くは虫こぶで、そのための着色です。虫こぶにならない実は小さいです。ブドウとは言っても、食用にはなりません。水生植物園で見られます。

〔樹木〕
(咲き始め)クコ
(花の見頃)サザンカ、チャノキ
(花そろそろ終わり)タマサンゴ
(実の見頃)イイギリ、ガマズミ、クサギ、ケンポナシ、コナラ、ゴンズイ、サネカズラ、サワフタギ、シラカシ、シロダモ、スダジイ、センリョウ、ツクバネガシ、ノイバラ、ノブドウ、ヒメグルミ、ムクノキ、ムラサキシキブ、ヤブコウジ、ヤマコウバシ

〔草〕
(咲き始め)アワコガネギク、オオニガナ、カンアオイ、キセルアザミ、キチジョウソウ
(花の見頃)カントウヨメナ、コメナモミ、シロヨメナ、セイタカアワダチソウ、タイアザミ、タイワンホトトギス、ネズミノオ、ノハラアザミ、ハナタデ、ヤクシソウ、ユウガギク、リンドウ、ワレモコウ
(花そろそろ終わり)アキノウナギツカミ、アシボソ、サヤヌカグサ、サワヒヨドリ、シラヤマギク、シロバナサクラタデ、ススキ、タカトウダイ、ツリフネソウ、ナガボノシロワレモコウ、ナンバンギセル、ヌカキビ、ネズミガヤ、ノガリヤス、フジバカマ、ホトトギス、ミゾソバ、ヤブタバコ、ヤマハッカ
(実の見頃)カラスウリ、キンミズヒキ、ダイコンソウ、ツルマメ、ヌスビトハギ、ヘクソカズラ、ヤブミョウガ、ヨウシュヤマゴボウ

 見られた昆虫、クモ、鳥類、その他の動物は以下の通りです。
〔昆虫〕
 チョウ類…クロアゲハ、アゲハ、キチョウ、ウラナミシジミ、ムラサキシジミ、ツマグロヒョウモン、アサギマダラ、アカタテハ、ルリタテハ蛹、ヒメジャノメ、イチモンジセセリ
 トンボ類…アキアカネ
蛾類…ホシホウジャク
 ハチ類…ハラナガツチバチ、クマバチ、キイロスズメバチ
バッタ類…アオマツムシ、ツヅレサセコオロギ

〔クモ類〕
ジョロウグモ

〔鳥類〕
 スズメ、メジロ、コゲラ、シジュウカラ、ヤマガラ、ヒヨドリ、ムクドリ、ハシブトガラス
カルガモ
〔その他〕
 クサガメ、メダカ、ヨシノボリ、モツゴ、スジエビ、アメリカザリガニ

リンドウの花
リンドウの花
ハナタデの花
ハナタデの花
ノブドウの実
ノブドウの実
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