生物記録情報

2011.10.12
 現在の自然教育園内の主な生物の見頃情報をお知らせします。
 写真はホトトギスの花、チャノキの花、ミゾソバの花です。
 ホトトギスはユリ科ホトトギス属の多年草です。先に咲き始めたヤマホトトトギスと同じ仲間です。ヤマホトトギスに比べ、花は大きく華やかです。ホトトギスの特徴である紫色の斑紋の大きさや色には変異があり、斑紋の全くない白色の花もあります。路傍植物園、水生植物園、武蔵野植物園で見られます。
 ミゾソバはタデ科イヌタデ属の1年生草本です。溝などの湿地に生え、ソバの花に似ていることからこの名前があります。水生植物園、中央湿地、いもりの池周辺で見られます。水生植物園で大群落となっているアキノウナギツカミと同じ仲間で花もよく似ています。
 チャノキは中国原産のツバキ科ツバキ属の常緑低木です。その名の通り、お茶の木です。お茶は中国では四千年前から飲まれ、中国語の「チャー、ツァ、ツァー」から日本では「チャ」と呼ばれています。また福建省方言の「テー」が世界のteaの語源となっています。花は小さな白いツバキのようです。路傍植物園、武蔵野植物園などで見られます。

〔樹木〕
(咲き始め)サザンカ
(花の見頃)チャノキ
(花そろそろ終わり)タマサンゴ、ヤマハギ
(実の見頃)アブラチャン、イイギリ、エノキ、ガマズミ、クサギ、ケンポナシ、コナラ、ゴンズイ、シラカシ、シロダモ、スダジイ、タマサンゴ、ツクバネガシ、ツノハシバミ、ノイバラ、ノブドウ、ヒメグルミ、ムクノキ、ヤマコウバシ

〔草〕
(咲き始め)コブナグサ、シロヨメナ
(花の見頃)アキノウナギツカミ、アブラススキ、アメリカセンダングサ、イヌショウマ、オオバコ、オギ、カントウヨメナ、キバナアキギリ、ゲンノショウコ、コメナモミ、シラヤマギク、シロバナサクラタデ、ススキ、タイアザミ、ツリフネソウ、テンニンソウ、ネズミガヤ、ノダケ、ノハラアザミ、ハナタデ、ヒメアシボソ、ヒメジソ、ホトトギス、ボントクタデ、マルバフジバカマ、ミゾソバ、ヤクシソウ、ヤブタバコ、ヤマハッカ、ユウガギク、ヨシ、ワレモコウ
(花そろそろ終わり)アオミズ、アカネ、エゾアブラガヤ、カリガネソウ、キツネノマゴ、キンミズヒキ、サワヒヨドリ、シモバシラ、シュウブンソウ、シロバナキツネノマゴ、タカトウダイ、ツユクサ、ツリガネニンジン、トダシバ、トラノオスズカケ、ナガボノシロワレモコウ、ナンバンギセル、ヒヨドリジョウゴ、ヒヨドリバナ、フジバカマ、マツカゼソウ、ヤブマメ、ヤマホトトギス
(実の見頃)カラスウリ、キンミズヒキ、ダイコンソウ、ツルマメ、ヌスビトハギ、ノブキ、ホウチャクソウ、ヤブミョウガ、ヨウシュヤマゴボウ

 見られた昆虫、クモ、鳥類、その他の動物は以下の通りです。
〔昆虫〕
 チョウ類…アゲハ、クロアゲハ、キチョウ、ツマグロヒョウモン、ヒカゲチョウ、ウラナミシジミ、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ
 蛾類…ホシホウジャク
トンボ類…オニヤンマ、アキアカネ
 セミ類…アブラゼミ、ツクツクボウシ
 ハチ類…クマバチ、ハラナガツチバチ、コガタスズメバチ、ホソアシナガバチ、キイロスズメバチ
アブ類…ホソヒラタアブ、オオハナアブ、アシブトハナアブ
バッタ類…コバネイナゴ、アオマツムシ、ツヅレサセコオロギ
その他…アメンボ

〔クモ類〕
ジョロウグモ、ナガコガネグモ、ジグモ、ハナグモ

〔鳥類〕
 オオタカ、スズメ、メジロ、コゲラ、シジュウカラ、ヤマガラ、ヒヨドリ、ムクドリ、ハシブトガラス
〔その他〕
 カナヘビ、ウシガエル、クサガメ、メダカ、ヨシノボリ、モツゴ、スジエビ、アメリカザリガニ
ホトトギスの花
ホトトギスの花
ミゾソバの花
ミゾソバの花
チャノキの花
チャノキの花
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