生物記録情報

2011.6.29
植物見頃情報 2011.6.29

 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はチダケサシの花、ノカンゾウとヤブカンゾウの花、ネムノキの花です。
 チダケサシはユキノシタ科チダケサシ属の多年草です。湿った草地などに生育します。「乳茸刺」と書き、チダケという食用のキノコを採り、持ち帰るときにこの草の茎に刺したことからこの名前があります。ピンク色のかわいらしい花からは想像しにくい名前です。水生植物園と武蔵野植物園で見られます。
 ノカンゾウとヤブカンゾウはユリ科ワスレグサ属の多年草です。この仲間は朝咲き、夕方にはしぼんでしまう1日花です。ノカンゾウは湿った草地に生えます。ノカンゾウという名前は漢名の「野萓草」から来ています。日本では古くはワスレグサと呼ばれていました。憂いを忘れさせる草という意味です。八重咲きのヤブカンゾウは中国からの帰化植物と考えられています。どちらも水生植物園と武蔵野植物園で見られます。
 ネムノキはマメ科ネムノキ属の落葉高木です。夕方葉が閉じるので、この名があります。夜8時頃開花する一日花で、昼間には枯れてしまいますが、午前中であれば、その名残が見られます。現在、武蔵野植物園で、遙か頭上に咲いています。

〔樹木〕
(咲き始め)ヤブコウジ、ヤマハギ
(花の見頃)センリョウ、タマサンゴ、ナンテン、ネムノキ、ムクロジ
(花そろそろ終わり)アカメガシワ、ガクアジサイ、ケンポナシ

〔草〕
(咲き始め)アキノウナギツカミ、オオバギボウシ、キツネガヤ、シオデ、シロネ、ツユクサ、ハエドクソウ、ハグロソウ、ヒメガマ、ミズヒキ
(花の見頃)アイイロニワゼキショウ、アサザ、イヌヌマトラノオ、イヌホオズキ、クサノオウ、クサフジ、ケキツネノボタン、タカトウダイ、タケニグサ、チゴザサ、チダケサシ、トモエソウ、ネジバナ、ノカンゾウ、ハンゲショウ、ヒメジョオン、ホタルブクロ、ヤブカンゾウ、ヨウシュヤマゴボウ
(花そろそろ終わり)ウマノミツバ、オオバジャノヒゲ、クガイソウ、コナスビ、シロツメクサ、ドクダミ、ナガバハエドクソウ、ハンカイソウ
チダケサシの花
チダケサシの花
ノカンゾウとヤブカンゾウの花
ノカンゾウとヤブカンゾウの花
ネムノキの花
ネムノキの花
画像をクリックすると大きくなります。