生物記録情報

2011.6.22
 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はムラサキシキブの花、ホタルブクロの花、イヌヌマトラノオの花です。
 ムラサキシキブはクマツヅラ科ムラサキシキブ属の落葉低木です。ムラサキシキブと言えば花よりも、名前のいわれとなっている源氏物語の作者・紫式部を連想したとされている、紫色の美しい実の方が有名でしょう。こちらは2010.12.1の植物見頃情報をご覧ください。現在、ピンク色のかわいらしい花が盛りとなっています。園内各所で見られます。
 ホタルブクロはキキョウ科ホタルブクロ属の多年草です。草地や道ばたなどに生えます。大きな釣り鐘状の花を下向きに咲かせます。名前は「ホタルを入れておく袋」という意味で、ちょうど開花時期に発生するホタルを持ち帰って遊んだのでしょうか。水生植物園で見られます。
 イヌヌマトラノオは、サクラソウ科オカトラノオ属の多年草です。花穂は直立せずに曲がっ様子を虎の尻尾に見立てて「トラノオ」と名付けられました。同属のオカトラノオとヌマトラノオの交雑種で双方の中間的な特徴を持っています。オカトラノオは草原や山地などに生えるのに対し、ヌマトラノオは沼のほとりや湿地などに生えます。オカトラノオのように花の数は多数で花穂は曲がりますが、葉はヌマトラノオに似て細身です。自然教育園のイヌヌマトラノオは水生植物園の湿地に見られます。7月半ば頃にはヌマトラノオも水生植物園で咲き始めます。

〔樹木〕
(咲き始め)ヤマハギ
(花の見頃)アカメガシワ、ガクアジサイ、ケンポナシ、センリョウ、タマサンゴ、テイカカズラ、ナンテン、ムクロジ、ムラサキシキブ、
(花そろそろ終わり)ヤマアジサイ

〔草〕
(咲き始め)アキノウナギツカミ、オオバジャノヒゲ、タケニグサ、チダケサシ、ツユクサ、トモエソウ、ノカンゾウ、ハンゲショウ、ヨウシュヤマゴボウ
(花の見頃)アイイロニワゼキショウ、アサザ、イヌヌマトラノオ、クサノオウ、クサフジ、クララ、ケキツネノボタン、コウホネ、コナスビ、シロツメクサ、タカトウダイ、チゴザサ、ツメクサ、ドクダミ、ナガバハエドクソウ、ニワゼキショウ、ネジバナ、ハンカイソウ、ヒメジョオン、ホタルブクロ
(花そろそろ終わり)ウマノミツバ、オオバコ、カモジグサ、クガイソウ、コモチマネングサ、スズメノカタビラ、ヤブレガサ
ムラサキシキブの花
ムラサキシキブの花
ホタルブクロの花
ホタルブクロの花
イヌヌマトラノオの花
イヌヌマトラノオの花
画像をクリックすると大きくなります。