生物記録情報

2011.6.9
 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はガクアジサイの花、アサザの花、クサフジの花です。
 ガクアジサイはユキノシタ科アジサイ属の落葉低木です。日本原産で関東・東海地方の海岸線に自生します。ガクアジサイの「ガク」は、中心部に集まった両性花を取り囲んだ白い大きな装飾花を額縁に見立てたことが、名前の由来です。先に咲き始めた同じ仲間のヤマアジサイに比べると、花はより大型で、葉に光沢があります。ガクアジサイの花は武蔵野植物園と水鳥の沼付近で見られます。
 アサザはミツガシワ科アサザ属の多年草です。北海道を除く各地の池や沼に生える水草です。根は土中にあり、水面にスイレンの葉を小さくしたような葉を広げます。アサザという名前の由来は、水深の浅いところ=浅沙(あささ)に生えることから来ています。武蔵野植物園の小さな池で美しい黄色い花が見られます。
 クサフジはマメ科ソラマメ属のつる性の多年草です。名前は、藤に似た花を咲かせる草という意味です。フジの花の穂は垂れ下がりますが、クサフジの穂は上向きに花を咲かせます。日当たりのよい湿った草地に生え、葉は羽状複葉で、先端は巻きひげになっています。水生植物園で見られます。

〔樹木〕
(咲き始め)ムラサキシキブ
(花の見頃)ガクアジサイ、テイカカズラ、ネズミモチ、ハマクサギ、ヤマアジサイ
(花そろそろ終わり)ヤマボウシ

〔草〕
(咲き始め)ノビル、ヤブレガサ
(花の見頃)アイイロニワゼキショウ、アサザ、ウシハコベ、オオバコ、カモジグサ、クガイソウ、クサノオウ、クサフジ、クララ、ケキツネノボタン、コナスビ、シロツメクサ、スズメノカタビラ、ツメクサ、ドクダミ、ナガバハエドクソウ、ニワゼキショウ、ノハナショウブ、ハンカイソウ、ヒメジョオン
(花そろそろ終わり)オニタビラコ、オヘビイチゴ、キクムグラ、キュウリグサ、トウバナ、ヌカボ、ハナイバナ、フトイ、ヤマブキショウマ
ガクアジサイの花
ガクアジサイの花
アサザの花
アサザの花
クサフジの花
クサフジの花
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