生物記録情報

2011.6.3

 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はヤマアジサイの花、ノハナショウブの花、ヤマブキショウマの花です。
 ヤマアジサイはユキノシタ科アジサイ属の落葉低木です。日本原産で、山の湿った林内や沢沿いに自生するアジサイです。花の色は白、青、ピンクなど、変異が多いです。アジサイという名前の由来は、「青い花が集まっている」の意味で、集めるという意の「あづ」に青の意の「さ藍」で「アヅサアイ」から「アジサイ」となったということです。白い大きな装飾花に取り囲まれた中に、小さな両性花がたくさん咲きます。路傍植物園で見られます。同じ仲間のガクアジサイの花はまだつぼみで、これから開花します。
 ノハナショウブはアヤメ科アヤメ属の多年草です。同じ仲間のカキツバタ、アヤメ、キショウブは花の時期をそろそろ終え、水生植物園ではノハナショウブが見頃を迎えています。葉はサトイモ科のショウブの葉に似て美しい花を咲かせる野生のハナショウブという意味でこの名が付けられました。
 ヤマブキショウマはバラ科ヤマブキショウマ属の多年草です。ショウマという名の付く植物はいくつもありますが、その名前の由来は根を漢方薬の「升麻(ショウマ)」にするキンポウゲ科のサラシナショウマからきています。ヤマブキショウマは花の姿がサラシナショウマに似て葉がヤマブキに似ているということから名付けられました。武蔵野植物園で見られます。

〔樹木〕
(咲き始め)ムラサキシキブ、ヤマアジサイ
(花の見頃)アワブキ、イボタノキ、スイカズラ、テイカカズラ、ネズミモチ、ハマクサギ、ヤマボウシ
(花そろそろ終わり)イイギリ、ウツギ、ナワシロイチゴ

〔草〕
(咲き始め)クガイソウ、クサフジ、クララ、ケキツネノボタン、ドクダミ、ナガバハエドクソウ、ハンカイソウ
(花の見頃)アイイロニワゼキショウ、アサザ、オオバコ、カモジグサ、クサノオウ、クサヨシ、コウホネ、コナスビ、シロツメクサ、スズメノカタビラ、ツメクサ、トウバナ、ニワゼキショウ、ヌカボ、ノハナショウブ、ヒメジョオン、ヤマブキショウマ
(花そろそろ終わり)オニタビラコ、オヘビイチゴ、カキツバタ、キクムグラ、キショウブ、キュウリグサ、サイハイラン、チョウジソウ、ハナイバナ、ハルジオン、フトイ、ヘビイチゴ

ヤマアジサイの花
ヤマアジサイの花
ノハナショウブの花
ノハナショウブの花
ヤマブキショウマの花
ヤマブキショウマの花
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