生物記録情報

2011.3.24
 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はカタクリの花、アマナの花、コブシの花です。
 カタクリはユリ科カタクリ属の多年草です。「春植物」の代表的な種で、落葉広葉樹がまだ葉を広げる前の林床で、太陽を浴びて花を咲かせます。「スプリングエフェメラル(「春の妖精」という意味)とも言われます。片栗粉は昔この球根から作りました。現在武蔵野植物園で見られます。まだつぼみが多いのでこれから続々と開花するでしょう。
 アマナも「スプリングエフェメラル」の一つです。アマナはユリ科アマナ属で、先に開花したヒロハアマナとよく似ています。ヒロハアマナの写真は3月9日の見頃情報をご覧ください。水生植物園と武蔵野植物園で見られます。
 コブシは、モクレン科モクレン属の落葉高木で、早春に他の樹木に先駆けて大きな白い花を枝いっぱいに咲かせます。ほぼ同じ時期に東京周辺では同じ属のハクモクレンの花をよく見かけます。コブシはハクモクレンに比べ花は小さいです。名前はこの実の形が「握り拳」に似ていることからついたといわれますが、つぼみの形が赤子の握りこぶし状に似るという説もあります。園内各所にありますが。


〔樹木〕
(咲き始め)アカシデ、イヌコリヤナギ、タムシバ、ニワトコ
(花の見頃)アセビ、イヌシデ、ウグイスカグラ、ウメ、キブシ、コブシ、シキミ、シロヤブツバキ、スギ、ツノハシバミ、ハルニレ、ヒサカキ、マンサク、ヤブツバキ
(花そろそろ終わり)モクレイシ
(実の見頃)ムクロジ

〔草〕
(咲き始め)カキドオシ、カタクリ、シベリアツルボ、セントウソウ、タチツボスミレ、ハナダイコン、フッキソウ、ムラサキサギゴケ、ラショウモンカズラ
(花の見頃)アマナ、スギナ、カンアオイ、キクザキイチゲ、シュンラン、ショウジョウバカマ、バイモ、ヒメカンスゲ、ヒロハアマナ、フキ、ミヤマカンスゲ、ヤマルリソウ
(花そろそろ終わり)アオイスミレ、アズマイチゲ、ユキワリイチゲ
(実の見頃)ジャノヒゲ、ノシラン
カタクリの花
カタクリの花
アマナの花
アマナの花
コブシの花
コブシの花
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