生物記録情報

2011.3.31

 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はバイモの花、ウグイスカグラの花、ヤブレガサの若葉です。
 バイモは中国原産のユリ科バイモ属の多年草です。名前は漢名「貝母」の音読みです。球根が二枚貝の殻の形に似ています。下向きに咲く花の中をのぞくと、編み笠模様があり、アミガサユリ(編み笠百合)とも呼ばれています。路傍植物園や武蔵野植物園など、園内各所で見られます。
 ウグイスカグラはスイカズラ科スイカズラ属の落葉低木です。幹や小枝が多くしげり、ウグイスが隠れるのにつごうがよいのでこの名がつけられました。ウグイスガクレという古名もあります。路傍植物園と森の小道、武蔵野植物園で見られます。
 ヤブレガサはキク科ヤブレガサ属の多年草です。ヤブレガサという奇妙な名前は葉の開いた状態が、破れた番傘に似ていることからです。今、地面から若葉が次々と出ています。初めは白い毛が葉の表面を覆い、傘をすぼめたようですが、やがて傘が開き破れ目が見えてきます。どこかユーモラスな風情です。路傍植物園で見られます。花は地味ですが、昨年は6月初旬から中旬にかけて見られました。


〔樹木〕
(咲き始め)イヌガヤ、イロハモミジ、クサイチゴ、ソメイヨシノ、タムシバ、ニワトコ
(花の見頃)アカシデ、アセビ、アブラチャン、イヌコリヤナギ、イヌシデ、ウグイスカグラ、キブシ、コブシ、シキミ、シロヤブツバキ、スギ、ハルニレ、ヒサカキ、ヤブツバキ
(花そろそろ終わり)ウメ、ツノハシバミ、マンサク、モクレイシ
(実の見頃)ムクロジ

〔草〕
(咲き始め)ウラシマソウ、オオイトスゲ、カキドオシ、コスミレ、シャガ、ニリンソウ、ノウルシ、パピリオスミレ、ヒトリシズカ、ヒメウズ、ムラサキサギゴケ、ラショウモンカズラ
(花の見頃)アマナ、カタクリ、カンアオイ、キクザキイチゲ、シベリアツルボ、シュンラン、ショウジョウバカマ、スギナ、セントウソウ、タチツボスミレ、バイモ、ハナダイコン、ヒロハアマナ、フキ、フッキソウ、ヤマルリソウ
(花そろそろ終わり)アオイスミレ、アズマイチゲ、ヒメカンスゲ、ミヤマカンスゲ
(実の見頃)ノシラン

バイモの花
バイモの花
ウグイスカグラの花
ウグイスカグラの花
ヤブレガサの若葉
ヤブレガサの若葉
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