生物記録情報

2011.3.9
 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はキクザキイチゲの花、ヒロハアマナの花、草本4種の若葉です。
 キクザイチゲはキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草です。すでに開花しているユキワリイチゲと同じ仲間です。漢字で「菊咲一華」と書き、菊のような華を一つの茎に一輪の華を咲かせるという意味です。花(本当は萼片ですが)の色は白色から青紫色ですが、現在武蔵野植物園で開花している3輪は青紫色です。同じ仲間のアズマイチゲもすぐ近くで1輪咲いています。
 ヒロハアマナはユリ科アマナ属ですが、実はチューリップに近い植物です。同じ仲間の花もよく似たアマナももうすぐ開花しそうです。ヒロハアマナの方は名前の通り葉が幅広で、葉の中央に太い白線が走っているのが特徴です。「アマナ」という名前は根が甘いことから来ています。どちらも現在、武蔵野植物園で見られます。
 草本4種は、イチリンソウ、ニリンソウ、ツルボ、ヤマブキソウの若葉です。ツルボは9月頃に花を咲かせますが、若葉は早春に出ていったんは枯れます。他の3種は春に花を咲かせる草本です。開花が待ち遠しいです。

〔樹木〕
(咲き始め)イヌシデ、ウグイスカグラ、シキミ
(花の見頃)アセビ、ウメ、シロヤブツバキ、スギ、マンサク、モクレイシ、ヤブツバキ
(実の見頃)ムクロジ
(紅葉)クサイチゴ、サネカズラ、センリョウ、ヤブコウジ

〔草〕
(咲き始め)アズマイチゲ、キクザキイチゲ、ヒロハアマナ、ミヤマカンスゲ、ヤマルリソウ
(花の見頃)カンアオイ、フキ、ユキワリイチゲ
(花そろそろ終わり)フクジュソウ
(実の見頃)ジャノヒゲ、ノシラン、ヒメガマ
(紅葉)アカハナワラビ、アカフユノハナワラビ、オオハナワラビ、キランソウ、ショウジョウバカマ、スイバ、タイアザミ、ダイコンソウ、トラノオスズカケ、ラショウモンカズラ
キクザキイチゲの花
キクザキイチゲの花
ヒロハアマナの花
ヒロハアマナの花
草本4種の若葉
草本4種の若葉
画像をクリックすると大きくなります。