生物記録情報

2011.1.12
 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はヒメガマの実、スイカズラの紅葉、サネカズラの紅葉です。
 ヒメガマはガマ科ガマ属の多年草で、池や沼に生え、群落となります。ソーセージのような形の実がほぐれて、綿毛を持ったタネが飛び出しています。風で運ばれ、凍った池の水面や地面を白く覆っています。水生植物園で見られます。
 スイカズラはスイカズラ科スイカズラ属の常緑つる性木本です。「吸い葛」と書き、花の付け根の部分の甘い密を吸うのでこの名前が付けられました。別名のニンドウ(忍冬) は冬でも葉が生い茂って寒さに耐えているように見えるからです。今まさに紅葉したその姿を指します。クサイチゴと同じように、葉が凍らないように糖分濃度を高めているからです。また金銀木と書く別名は花が白色から黄色に変わるからです。5月から6月にかけて花が咲きます。水生植物園で見られます。
 つい1ヶ月ほど前まで、赤い実を楽しませてくれたサネカズラは、実はほとんどが鳥に食べられたようで、今は紅葉した葉が冬の自然教育園に彩りを添えています。マツブサ科サネカズラ属の常緑つる性木本です。紅葉のしくみはスイカズラと同様です。園内各所で見られます。

〔樹木〕
(咲き始め)ウグイスカグラ、ハンノキ、ヤブツバキ
(実の見頃)アオキ、イイギリ、ガマズミ、カラスザンショウ、カラタチバナ、コウヤボウキ、サルトリイバラ、シロミノマンリョウ、センリョウ、ツルウメモドキ、トウネズミモチ、ネムノキ、ノイバラ、マンリョウ、ムクロジ、ヤブコウジ
(紅葉・黄葉)クサイチゴ、サネカズラ、ナワシログミ、ハリギリ、ヒメカジイチゴ

〔草〕
(咲き始め)ユキワリイチゲ
(花の見頃)カンアオイ
(実の見頃)イヌホオズキ、カラスウリ、コバノカモメヅル、ジャノヒゲ、ヒメガマ、ヒヨドリジョウゴ、ヘクソカズラ、ミズタマソウ、ムサシアブミ、ヤブラン
(紅葉・黄葉)オヘビイチゴ、ショウジョウバカマ、スイバ、ダイコンソウ、トラノオスズカケ、ラショウモンカズラ
ヒメガマの実
ヒメガマの実
スイカズラの紅葉
スイカズラの紅葉
サネカズラの紅葉
サネカズラの紅葉
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