生物記録情報

2010.10.20
 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はアザミの花3種、ユウガギクの花、ヤマハッカの花です。
 園内では現在、3種類のアザミの花が見られます。キク科アザミ属の多年草の、タイアザミ、ノハラアザミ、キセルアザミです。この仲間は秋に開花する種が多く、アザミと言えば、代表的な秋の野草の1つでしょう。アザミの語源ははっきりしていませんが、葉にトゲの多いことから、沖縄八重山地方の方言でトゲを意味する「アザ」を語源とする説や、「驚きあきれる」という意味の「あざむ」から来ているという説などがあります。タイアザミは「大薊」と書き、大きなアザミという意味です。ノハラアザミは草地に生育することから。キセルアザミは煙管(きせる)の様に下向きに花をつけることからです。タイアザミは路傍植物園、武蔵野植物園など園内各所で、ノハラアザミとキセルアザミは水生植物園で見られます。
 俗に「ノギク」と呼ばれる白いキクの花が現在4種類見られます。やはり、秋の風物詩と言えるでしょう。キク科シオン属のシラヤマギクとシロヨメナとノコンギク、ヨメナ属のユウガギクです。シラヤマギクとシロヨメナは路傍植物園と武蔵野植物園で、ノコンギクは水生植物園で見られます。ユウガギクは抽香菊と書き、(ユズ)の香りの菊という意味です。若い葉をつまんで指先でもむとユズの香りがします。水生植物園と武蔵野植物園で見られます。
 ヤマハッカはシソ科ヤマハッカ属の多年草で、山地に生える薄荷(ハッカ)という意味ですが、ハッカのような香気はありません。路傍植物園と武蔵野植物園で見られます。

〔樹木〕
(咲き始め) クコ
(花の見頃) チャノキ
(実の見頃) アオツヅラフジ、イイギリ、ガマズミ、カラタチバナ、ゴンズイ、サネカズラ、シロダモ、ツルウメモドキ、ノブドウ、ヤブコウジ

〔草〕
(咲き始め) ノガリヤス
(花の見頃) アカネ、アキノウナギツカミ、アメリカセンダングサ、イヌホオズキ、オギ、キセルアザミ、キバナアキギリ、ゲンノショウコ、コブナグサ、コメナモミ、サワヒヨドリ、シュウブンソウ、シラヤマギク、シロバナキツネノマゴ、シロヨメナ、ススキ、セイタカアワダチソウ、タイアザミ、チカラシバ、チヂミザサ、ツリフネソウ、テンニンソウ、トダシバ、トラノオスズカケ、ネズミガヤ、ネズミノオ、ノコンギク、ノダケ、ノハラアザミ、ハナタデ、フジバカマ、ホトトギス、ボントクタデ、マルバフジバカマ、ミゾソバ、ヤブタバコ、ヤマハッカ、ユウガギク、ヨシ
(花そろそろ終わり) アキノノゲシ、アブラススキ、イヌショウマ、オオバコ、オオヒナノウスツボ、カゼクサ、カリガネソウ、キツネノマゴ、シモバシラ、ダイコンソウ、タカトウダイ、ツユクサ、ナガボノシロワレモコウ、ナンバンギセル、ヒメジソ、ヒヨドリバナ、マツカゼソウ、ママコノシリヌグイ、ミズヒキ、ヤブラン、ヨウシュヤマゴボウ、ヨモギ、ワレモコウ
(実の見頃) イヌホオズキ、エゾアブラガヤ、カラスウリ、キンミズヒキ、ダイコンソウ、ツルマメ、ヌスビトハギ、ヘクソカズラ、ホウチャクソウ、ミズタマソウ、ヤブミョウガ
アザミの花3種
アザミの花3種
ユウガギクの花
ユウガギクの花
ヤマハッカの花
ヤマハッカの花
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