生物記録情報

2010.10.13
 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はホトトギスの花、カリガネソウの花、ミゾソバとアキノウナギツカミの花です。
 ホトトギスはユリ科ホトトギス属の多年草です。先に咲き始めたヤマホトトトギスと同じ仲間です。ヤマホトトギスに比べ、花は大きく華やかです。色の変異もあり、路傍植物園のものは薄紫色ですが、武蔵野植物園のものは真っ白で、ホトトギスの特徴である紫色の斑紋は見えません。
 カリガネソウはクマツヅラ科カリガネソウ属の多年草です。湾曲する花の形が雁(カリガネはカモ科マガン属の1種でマガンに似ている)の飛ぶ姿に似るため、この名が付けられました。花の姿は清楚で美しいのですが、葉に臭気があります。路傍植物園と武蔵野植物園で見られます。
 ミゾソバはタデ科イヌタデ属の1年生草本です。溝などの湿地に生え、ソバの花に似ていることからこの名前があります。水生植物園といもりの池周辺で見られます。よく似たアキノウナギツカミは水生植物園と中央湿地で大群落となっています。ミゾソバと同じ仲間です。同じように湿った場所を好みます。名前の由来は、「秋の鰻つかみ」と書き、茎につく下向きの刺によって、鰻も掴めるという比喩です。

〔樹木〕
(花の見頃) チャノキ
(実の見頃) アオツヅラフジ、ガマズミ、カラタチバナ、ゴンズイ、シロダモ、ツルウメモドキ、ノブドウ、ヤブコウジ

〔草〕
(咲き始め) アカネ、シロヨメナ、セイタカアワダチソウ、テンニンソウ
(花の見頃) アキノウナギツカミ、アキノノゲシ、アブラススキ、アメリカセンダングサ、イヌショウマ、イヌタデ、イヌホオズキ、オオバコ、オギ、カゼクサ、カリガネソウ、キセルアザミ、キツネノマゴ、キバナアキギリ、ゲンノショウコ、コブナグサ、コメナモミ、サワヒヨドリ、シモバシラ、シュウブンソウ、シラヤマギク、シロバナキツネノマゴ、シロバナサクラタデ、ススキ、タイアザミ、チカラシバ、チヂミザサ、ツユクサ、ツリフネソウ、トダシバ、トラノオスズカケ、ネズミガヤ、ネズミノオ、ノダケ、ノハラアザミ、ハナタデ、ヒメジソ、ヒヨドリジョウゴ、ヒヨドリバナ、フジバカマ、フタバハギ、ホトトギス、ボントクタデ、マコモ、ママコノシリヌグイ、マルバフジバカマ、ミゾソバ、ヤブタバコ、ヤマハッカ、ヤマホトトギス、ユウガギク、ヨシ、ヨモギ
(花そろそろ終わり) アキカラマツ、イノコズチ、ウリクサ、オオヒナノウスツボ、オトコエシ、キンミズヒキ、クワクサ、サガミラン、シロネ、ダイコンソウ、タカトウダイ、ツルボ、ナガボノシロワレモコウ、ナンバンギセル、ヌスビトハギ、ハグロソウ、マツカゼソウ、マヤラン、ミズヒキ、モミジガサ、ヤブマメ、ヤブミョウガ、ヤブラン、ヨウシュヤマゴボウ、ワレモコウ
(実の見頃) イヌホオズキ、エゾアブラガヤ、カラスウリ、キンミズヒキ、ダイコンソウ、ツルマメ、ヌスビトハギ、ホウチャクソウ、ミズタマソウ、ヤブミョウガ
ホトトギスの花
ホトトギスの花
カリガネソウの花
カリガネソウの花
ミゾソバとアキノウナギツカミの花
ミゾソバとアキノウナギツカミの花
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