生物記録情報

2010.8.18
 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はサネカズラの花、ヘクソカズラの花、エビヅルの花です。
サネカズラはマツブサ科サネカズラ属のツル性の常緑木本です。サネカズラとは、「実葛」の意で、秋になると美しい実をつけることが名前のいわれです。実ばかりが目立つようですが、花もなかなかかわいらしいです。別名はビナンカズラですが、昔、どろどろした樹液を水で薄め、ヘアトニックのようにして使っていたことから、美男葛(びなんかずら)の名がつきました。園内各所で見られます。
 ヘクソカズラはアカネ科ヘクソカズラ属のツル性の草本です。草全体がいやなにおいを放つことから、このような名前が付けられました。また、白と紫の小花から、愛らしい早乙女を連想したので「サオトメバナ(早乙女)」、花の内側の紅紫色の模様が、「ヤイト」、すなわちお灸をした後の形に似ているので ヤイトバナ(灸花)の別名もあります。水生植物園で見られます。
 エビヅルはブドウ科ブドウ属のツル性の落葉木本です。名前の由来は新しい茎が葉とともに淡紅紫色の綿毛を密生し、先端を下に曲げながら伸び、エビのように見えることからです。雌雄異株で、雌株は黒いブドウのような実を付けます。水生植物園で見られます。

〔樹木〕
(咲き始め) ヤマハギ
(花の見頃) エビヅル、サネカズラ、ノブドウ
(花そろそろ終わり) クサギ
(実の見頃) イヌザクラ、ウワミズザクラ

〔草〕
(咲き始め) カナムグラ、キツネノマゴ、ゲンノショウコ、シラヤマギク、シロバナキツネノマゴ、ナンバンギセル、ヌスビトハギ、ノシラン、ユウガギク
(花の見頃) アキカラマツ、イノコズチ、ウリクサ、エゾアブラガヤ、オオヒナノウスツボ、オトギリソウ、オニドコロ、ガンクビソウ、キキョウ、キツネノカミソリ、キンミズヒキ、コバギボウシ、コバノカモメヅル、コヤブタバコ、シュロソウ、ダイコンソウ、タカトウダイ、ツユクサ、ツリガネニンジン、トモエソウ、ナガボノアカワレモコウ、ナガボノシロワレモコウ、ハグロソウ、フシグロセンノウ、ヘクソカズラ、マツカゼソウ、ママコノシリヌグイ、ミズタマソウ、ミズヒキ、ミソハギ、メハジキ、メヤブマオ、ヤブミョウガ、ヤブラン、ヤマノイモ、ワレモコウ
(花そろそろ終わり) イヌヌマトラノオ、サガミラン、サワヒヨドリ、シロネ、スズメノヒエ、トウバナ、ヌマトラノオ、ベニバナボロギク
サネカズラの花
サネカズラの花
ヘクソカズラの花
ヘクソカズラの花
エビヅルの花
エビヅルの花
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