生物記録情報

2010.6.2
 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はヤマアジサイの花、ケキツネノボタンの花、ニワゼキショウとアイイロニワゼキショウの花です。
 ヤマアジサイは日本原産で、山の湿った林内や沢沿いに自生するアジサイです。ユキノシタ科アジサイ属の落葉低木です。花の色は白、青、ピンクなど、変異が多いです。アジサイという名前の由来は、「青い花が集まっている」の意味で、集めるの意の「あづ」に青の意の「さ藍」で「アヅサアイ」から「アジサイ」となったということです。白い大きな装飾花に取り囲まれた中に、小さな両性花がたくさん咲きます。路傍植物園で見られます。園内では他にガクアジサイの花が、これから見られます。
 ケキツネノボタンはキンポウゲ科キンポウゲ属の多年草です。水辺、田のあぜなど湿り気のある場所に生えます。「毛狐の牡丹」と書き、葉の形がボタンに似ていることから、キツネはうさんくさいもののたとえに使われることが多い動物ですがこの植物の果実のコンペイトウのような異様な形と有毒植物であることからキツネの名が付けられました。「毛」は葉や茎が無毛のものに対して、毛があるものを区別しています。水生植物園で見られます。
 ニワゼキショウは北アメリカ原産の帰化植物です。アヤメ科ニワゼキショウ属の1年草です。可憐な小さな花なので、アヤメ科とは、意外な印象があります。庭に咲くセキショウの意味で、セキショウとは、サトイモ科のショウブに似た草で葉が似ていることからこの名が付けられました。水生植物園で見られます。花の色が藍色のアイイロニワゼキショウも同時に見られます。

〔樹木〕
(咲き始め) ムラサキシキブ、ヤマアジサイ
(花の見頃) イイギリ、ウツギ、テイカカズラ、ハマクサギ、ヤマボウシ
(花そろそろ終わり) アカガシ、アワブキ、イボタノキ、エゴノキ、スイカズラ、ナワシロイチゴ、ホオノキ、マユミ

〔草〕
(咲き始め) オオチドメ、クガイソウ、ハエドクソウ、ハンカイソウ、ヒメジョオン
(花の見頃) アイイロニワゼキショウ、アサザ、イ、オオバコ、オヘビイチゴ、カタバミ、カモジグサ、クサイ、クサノオウ、クサヨシ、ケキツネノボタン、コウホネ、コナスビ、サイハイラン、シロツメクサ、スズメノカタビラ、ツメクサ、ドクダミ、ニワゼキショウ、ノハナショウブ、フトイ、ムラサキ、ヤマブキショウマ
(花そろそろ終わり) ウシハコベ、カキツバタ、カニツリグサ、キクムグラ、キショウブ、トウバナ、ハルジオン、ヘビイチゴ
ヤマアジサイの花
ヤマアジサイの花
ケキツネノボタンの花
ケキツネノボタンの花
ニワゼキショウとアイイロニワゼキショウの花
ニワゼキショウとアイイロニワゼキショウの花
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