生物記録情報

2010.5.13
 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はオヘビイチゴの花、アヤメの花、カキツバタの花です。
 オヘビイチゴはバラ科キジムシロ属の多年草です。花がヘビイチゴに似ていて大きいので、「雄蛇苺(オヘビイチゴ)」と名付けられました。花は似ていてもヘビイチゴのように赤い実はなりません。またヘビイチゴは3枚の小葉からなる3出複葉ですが、オヘビイチゴは5枚の小葉からなる掌状複葉です。また、同じキジムシロ属のミツバツチグリが先だって武蔵野植物園で咲いていました。花はよく似ています。オヘビイチゴは水生植物園で見られます。
 アヤメはアヤメ科アヤメ属の多年草で、初夏の代表的な草本です。草原に生えます。花に文目(あやめ)模様があることからこの名前があります。水生植物園で見られます。
 アヤメと同じ仲間のカキツバタは、水辺に生えます。花の汁をこすりつけて布を染めたところから、”書き付け花”とよばれて「カキツバタ」に変化しました。水生植物園で見られます。
 園内では同じ仲間のキショウブ、シャガも咲いており、これからはノハナショウブも開花が楽しみです。

〔樹木〕
(咲き始め) スダジイ、ノイバラ、マユミ
(花の見頃) オニグルミ、ガマズミ、コゴメウツギ、ジャケツイバラ、シュロ、ニガキ、ハクウンボク、ヒメグルミ、ホオノキ、マルバウツギ、ミズキ
(花そろそろ終わり) ツクバネウツギ、ムクノキ、ムベ

〔草〕
(咲き始め) アイイロニワゼキショウ、カニツリグサ、ケキツネノボタン、ナルコユリ、ヌカボ、フトイ
(花の見頃) アヤメ、ウシハコベ、オドリコソウ、オニタビラコ、オヘビイチゴ、オヤブジラミ、カキツバタ、カタバミ、カントウタンポポ、キクムグラ、キショウブ、キランソウ、クサノオウ、シソバタツナミ、シロツメクサ、スズメノカタビラ、タチイヌノフグリ、チョウジソウ、ツメクサ、トウバナ、トボシガラ、ハナイバナ、ハルジオン、フタリシズカ、ヘビイチゴ、ミミナグサ、ムラサキサギゴケ、ヤブヘビイチゴ
(花そろそろ終わり) キンラン、ササバギンラン、シャガ、スイバ、ツボスミレ、ホウチャクソウ、ミゾイチゴツナギ、ムサシアブミ、ヤブスゲ、ヤブタビラコ、ヤマブキソウ
オヘビイチゴの花
オヘビイチゴの花
アヤメの花
アヤメの花
カキツバタの花
カキツバタの花
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