生物記録情報

2010.4.27
 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はエビネの花、ホウチャクソウの花、ウワミズザクラの花です。
 エビネはラン科エビネ属の多年草です。日本に自生するランの仲間の代表的な種で美しい花を咲かせます。地下茎に節が多く、ヒゲ根が出ている様子がエビに似ていることから、この名前が付けられました。路傍植物園と武蔵野植物園で見られます。
 ホウチャクソウはユリ科チゴユリ属の多年草です。花の形が寺院の軒下などにぶら下がる宝鐸(ほうちゃく)に似ているのでこの名があります。園内各所で見られます。
 ウワミズザクラはバラ科ウワミズザクラ属の落葉高木です。漢字では「上溝桜」と書き、昔この材の上面に溝を彫り亀甲を焼いて吉凶の占いに使ったことからこの名があります。夏に赤い実をつけ、鳥の餌になっています。よく似た花を付けるイヌザクラも咲いています。ウワミズザクラの花は水生植物園ほかで見られます。

〔樹木〕
(咲き始め) ヒメコウゾ
(花の見頃) アケビ、イヌザクラ、ウワミズザクラ、カマツカ、クサイチゴ、クロマツ、ナツグミ、マルバアオダモ、ミツデカエデ、ミツバウツギ、ムベ、ヤマツツジ、ユズリハ
(花そろそろ終わり) イヌコリヤナギ、イロハモミジ、エノキ、コクサギ、ジャヤナギ、ミツバツツジ、ヤマグワ、ヤマブキ

〔草〕
(咲き始め) オヘビイチゴ、スイバ、チョウジソウ、ツメクサ、パピリオスミレ、ハルジオン
(花の見頃) ウシハコベ、エビネ、オドリコソウ、オニタビラコ、カキドオシ、カタバミ、カントウタンポポ、キクムグラ、キランソウ、クサノオウ、サクラソウ、シャガ、スズメノカタビラ、タチイヌノフグリ、ツボスミレ、ハコベ、ハナイバナ、ハナダイコン、ハナニラ、ヘビイチゴ、ホウチャクソウ、ミゾイチゴツナギ、ミツバツチグリ、ミミナグサ、ムサシアブミ、ムラサキサギゴケ、ヤエムグラ、ヤブタビラコ、ヤブニンジン、ヤブヘビイチゴ、ヤマブキソウ
(花そろそろ終わり) アゼスゲ、イカリソウ、イチリンソウ、ウラシマソウ、カサスゲ、ケマルバスミレ、シュンラン、セントウソウ、タチツボスミレ、チゴユリ、ニリンソウ、ノウルシ、ヒメウズ、ミツガシワ、ムラサキケマン、ヤマルリソウ、ラショウモンカズラ
エビネの花
エビネの花
ホウチャクソウの花
ホウチャクソウの花
ウワミズザクラの花
ウワミズザクラの花
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