生物記録情報

2010.3.11
 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はアオイスミレの花、カタクリのつぼみ、トモエソウ・タカトウダイ・ナガボノシロワレモコウ・ノカンゾウの若葉です。
 アオイスミレは他のスミレに先駆けて開花します。このスミレの特徴は太くて短い距があり、花弁が波立ち、葉が丸いことです。花弁の色は普通、白色から淡紫色です。現在武蔵野植物園で見られます。名前の「アオイ」は、葉の形が、徳川家の家紋の「葵」(ウマノスズクサ科のフタバアオイのこと)の葉に似ていることから付けられました。
 カタクリはユリ科カタクリ属の多年草で、「春植物」(スプリングエフェメラルと言われるもの)の代表的な種です。現在武蔵野植物園でつぼみが多く見られます。開花が楽しみです。
 水生植物園の地面にはぞくぞくと若葉が出てきました。トモエソウとトタカトウダイの若葉は赤く目立っています。ナガボノシロワレモコウのギザギザの葉、柔らかそうなノカンゾウの葉など、特徴がいろいろです。

〔樹木〕
(咲き始め) アブラチャン、キブシ、ハルニレ
(花の見頃) アセビ、イヌシデ、ウグイスカグラ、ウメ、シキミ、シロヤブツバキ、マンサク、モクレイシ、ヤブツバキ
(花そろそろ終わり) ヤマハンノキ
(実の見頃) ムクロジ

〔草〕
(咲き始め) アズマイチゲ、シュンラン、ヒメカンスゲ、ミヤマカンスゲ、ヤマルリソウ、
(花の見頃) アオイスミレ、アマナ、ヒメウズ、ヒロハアマナ、フキ、ユキワリイチゲ
(花そろそろ終わり) フクジュソウ
アオイスミレの花
アオイスミレの花
カタクリのつぼみ
カタクリのつぼみ
水生植物園の草本の若葉4種
水生植物園の草本の若葉4種
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