生物記録情報

2009.9.2
 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 園内にはツル植物が多くありますが、そのうちの3種を紹介します。写真はセンニンソウ、サネカズラ、ツルマメの花です。
 センニンソウはキンポウゲ科の半木本性の常緑ツル植物です。水生植物園で白い花をたくさん咲かせた様子はなかなか見事です。「仙人草」という名は、実につく長い白毛を仙人の髭に見立たものです。
 サネカズラはマツブサ科の常緑のツル性の木本です。サネカズラとは、「実葛」の意で、秋になると美しい実が目立ちます。花は常緑の葉の中に隠れてはいますが、かわいらしい花です。別名はビナンカズラです。昔、どろどろした樹液を水で薄め、ヘアトニックのようにして使っていたことから、美男葛(びなんかずら)の名がつきました。園内各所で見られます。
 ツルマメは、マメ科ダイズ属で、「大豆」の原種と言われています。花が終わりやがてできるツルマメのサヤは表面に毛が生えた緑色で、まさに小さな枝豆です。水生植物園で見られます。

〔樹木〕
(花の見頃) アオツヅラフジ、エビヅル、サネカズラ、センニンソウ、ノブドウ、ヤマハギ
(実の見頃) ヤマボウシ

〔草〕
(咲き始め) アブラススキ、ゲンノショウコ、シモバシラ、ススキ、タイアザミ、チヂミザサ、ノダケ、ヒヨドリバナ、フジバカマ
(花の見頃) アゼオトギリ、イノコズチ、ウリクサ、オオヒナノウスツボ、オトコエシ、オニドコロ、オヒシバ、カナムグラ、ガンクビソウ、キツネノマゴ、キンミズヒキ、クズ、コバギボウシ、コバノカモメヅル、サワヒヨドリ、シラヤマギク、シロネ、シロバナキツネノマゴ、シロバナサクラタデ、スズメノヒエ、ダイコンソウ、タカトウダイ、ツユクサ、ツルボ、ツルマメ、トラノオスズカケ、ナガボノアカワレモコウ、ナガボノシロワレモコウ、ナンバンギセル、ヌスビトハギ、ノシラン、ノハラアザミ、ノブキ、ハグロソウ、ハシカグサ、ヘクソカズラ、ミズオトギリ、ミソハギ、モミジガサ、ヤブミョウガ、ヤブラン、ヤマノイモ、ヤマホトトギス、ユウガギク、ヨウシュヤマゴボウ、ワレモコウ
(花そろそろ終わり) アキカラマツ、イヌヌマトラノオ、エゾアブラガヤ、オトギリソウ、クサノオウ、コヤブタバコ、タマサンゴ、ヌマトラノオ、ハエドクソウ、フシグロセンノウ、マツカゼソウ、ミズヒキ、ムラサキ
(実の見頃) キンミズヒキ、ソクズ、ダイコンソウ、ノブキ、ホウチャクソウ、ミズタマソウ、ヤブミョウガ
センニンソウの花
センニンソウの花
サネカズラの花
サネカズラの花
ツルマメの花
ツルマメの花
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