生物記録情報

2009.8.19
 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はナンバンギセル、フシグロセンノウ、ヘクソカズラの花です。
 ナンバンギセルは、「南蛮煙管」と書き、花の形がマドロスパイプに似て異国風であることから名付けられました。ススキ、オギ、ミョウガなどの根に寄生する植物で、光合成は行わず葉はありません。現在、水生植物園のオギやススキの根元に生えているのが見られます。
 フシグロセンノウはナデシコ科センノウ属の多年草です。武蔵野植物園で色鮮やかな朱色の美しい花を咲かせています。名前は節が黒ずんでいるセンノウという意味です。センノウは京都の寺「仙翁寺」にあった中国から伝わったナデシコ科の植物のことです。
 ヘクソカズラはアカネ科のツル植物です。草全体がいやなにおいを放つことから、このような名前が付けられました。また、白と紫の小花から、愛らしい早乙女を連想したので「サオトメバナ(早乙女)」、花の内側の紅紫色の模様が、ヤイト、すなわちお灸をした後の形に似ているので ヤイトバナ(灸花)の別名もあります。水生植物園で見られます。

〔樹木〕
(花の見頃) アオツヅラフジ、エビヅル、クサギ、サネカズラ、タラノキ、ナツフジ、ノブドウ、ヤマハギ
(実の見頃) ウワミズザクラ、ヤマボウシ

〔草〕
(咲き始め) クズ、ゲンノショウコ、シラヤマギク、シロバナキツネノマゴ、シロバナサクラタデ、タイアザミ、ツルボ、ノハラアザミ、ミズオトギリ、メハジキ、モミジガサ
(花の見頃) アキカラマツ、イヌヌマトラノオ、イノコズチ、ウリクサ、エゾアブラガヤ、オオヒナノウスツボ、オトギリソウ、オニドコロ、オヒシバ、カナムグラ、ガンクビソウ、キキョウ、キツネノマゴ、キンミズヒキ、クサノオウ、コバギボウシ、コバノカモメヅル、サワヒヨドリ、シロネ、スズメノヒエ、ダイコンソウ、タカトウダイ、ツユクサ、トラノオスズカケ、ナガボノアカワレモコウ、ナガボノシロワレモコウ、ナンバンギセル、ヌスビトハギ、ヌマトラノオ、ノシラン、ハグロソウ、フシグロセンノウ、ヘクソカズラ、マツカゼソウ、ミソハギ、メヤブマオ、ヤブミョウガ、ヤブラン、ヤマノイモ、ヤマホトトギス、ユウガギク、ヨウシュヤマゴボウ、ワレモコウ
(花そろそろ終わり) キツネノカミソリ、コヤブタバコ、ソクズ、ハエドクソウ、ハシカグサ、ミズタマソウ、ミズヒキ、ミツバ
ナンバンギセルの花
ナンバンギセルの花
フシグロセンノウの花
フシグロセンノウの花
ヘクソカズラの花
ヘクソカズラの花
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