生物記録情報

2009.8.13
 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はマツカゼソウ、ダイコンソウ、コバノカモメヅルの花です。
 マツカゼソウはミカン科の多年草です。日本では他のミカン科は樹木ですが、このマツカゼソウだけが草本です。「松風草」と書き、その姿に趣があるためにつけられた名前でしょうか。風に揺れる様はいかにも涼しげです。路傍植物園と武蔵野植物園で見られます。
 ダイコンソウはバラ科で、根生葉がダイコンの葉に似ていることから、この名前が付けられました。実の先端は鉤状になった刺で覆われて、秋には動物の毛などに付くいわゆる「ひっつき虫」となります。園内各所で見られます。
 コバノカモメヅルはガガイモ科のツル性の多年草です。径が1pもない小さい花ですが、赤紫の色と星のような形が特徴的です。秋にできる種子は先に長い毛があり、風に乗って散布されます。
水生植物園で見られます。

〔樹木〕
(咲き始め) サネカズラ
(花の見頃) アオツヅラフジ、エビヅル、クサギ、タラノキ、ナツフジ、ノブドウ、ヤマハギ
(実の見頃) ウワミズザクラ、コブシ

〔草〕
(咲き始め) カナムグラ、クズ、ゲンノショウコ、シラヤマギク、シロバナキツネノマゴ、シロバナサクラタデ、タイアザミ、ノシラン、フシグロセンノウ、ミズオトギリ
(花の見頃) アキカラマツ、イヌヌマトラノオ、イノコズチ、ウリクサ、エゾアブラガヤ、オオヒナノウスツボ、オトギリソウ、オニドコロ、オヒシバ、ガンクビソウ、キツネノカミソリ、キツネノマゴ、キンミズヒキ、クサノオウ、コバギボウシ、コバノカモメヅル、コヤブタバコ、サワヒヨドリ、シロネ、スズメノヒエ、ダイコンソウ、タカトウダイ、ツユクサ、トキワハゼ、トラノオスズカケ、ナガボノアカワレモコウ、ナガボノシロワレモコウ、ナンバンギセル、ヌスビトハギ、ヌマトラノオ、ハグロソウ、ヘクソカズラ、マツカゼソウ、ミズタマソウ、ミズヒキ、ミソハギ、メヤブマオ、ヤブミョウガ、ヤブラン、ヤマノイモ、ヤマホトトギス、ユウガギク、ワレモコウ
(花そろそろ終わり) アサザ、ソクズ、タケニグサ、ツルニガクサ、ハエドクソウ、ハシカグサ、ミツバ、ヤブマオ
マツカゼソウの花
マツカゼソウの花
ダイコンソウの花と実
ダイコンソウの花と実
コバノカモメヅルの花
コバノカモメヅルの花
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