生物記録情報

2009.5.21
 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はイボタノキの花です。この木の枝や幹に白い粉のように付着するイボタロウムシ(カイガラムシの仲間)の巣から採れる蝋が、疣(いぼ)を取るのに効き目があったことから疣取り木、疣た、イボタという名前になりました。現在園内を歩くとイイギリ、スダジイ、イボタノキなどの花の匂いが感じられます。イボタノキはモクセイ科イボタノキ属の落葉低木で、同属のすでに咲き始めたネズミモチ、これから咲き始めるオオバイボタやトウネズミモチもよく似た花でいずれも強い匂いを放ち、多くの昆虫が集まる様子が見られます。
 イボタノキは水生植物園で見られます。
 現在、水生植物園が工事中のために一部あるいは全域にわたり、入れないことがあります。開花中の植物が見られないことがあり、大変ご迷惑をおかけしますが、ご了承ください。

〔樹木〕
(咲き始め) ネズミモチ、ハゼノキ、ハマクサギ、ヤマボウシ
(花の見頃) イイギリ、イボタノキ、ウツギ、スイカズラ
(花そろそろ終わり) エゴノキ、ガマズミ、コアジサイ、シュロ、スダジイ、ノイバラ、ホオノキ、マユミ、マルバウツギ
(実の見頃) クサイチゴ

〔草〕
(咲き始め) アサザ、カモジグサ、タイアザミ、ドクダミ、ナガバハエドクソウ、ニワゼキショウ、ノハナショウブ
(花の見頃) アイイロニワゼキショウ、オオチドメ、オオバコ、オヘビイチゴ、カキツバタ、カニツリグサ、キショウブ、クサノオウ、クサヨシ、コナスビ、サイハイラン、シロツメクサ、スズメノカタビラ、タマサンゴ、トウバナ、ヌカボ、ヘビイチゴ、ヤブスゲ、ヤマブキショウマ
(花そろそろ終わり) オニタビラコ、シソバタツナミ、チョウジソウ、ハルジオン、ムラサキサギゴケ
(実の見頃) オヤブジラミ、ゴウソ、スイバ、チガヤ、ヘビイチゴ、ヤブヘビイチゴ
イボタノキの花
イボタノキの花
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