生物記録情報

2015.8.13
生物記録情報

 現在の自然教育園内で見られる生物の情報をお知らせします。

 植物の開花リスト他は1枚目の画像をクリックしてください。
 園内の見ごろ情報は2枚目の画像をクリックしてください。
 3枚目の画像はトラノオスズカケの花です。
 トラノオスズカケはオオバコ科(旧ゴマノハグサ科)クガイソウ属のツル性の多年草です。園内では2008年50年ぶりに再発見されました。おそらく休眠性の高い埋土種子が、ミズキなどの高木の枯死によって林床に光が差し込むようになったことで、発芽が促されたものと考えられます。トラノオスズカケは四国、九州の限られた地域に希に見られる半常緑の植物です。 自然教育園が江戸時代松平讃岐守(香川県)の下屋敷であった頃、下屋敷の一部に薬園を作った同郷の平賀源内がおそらく故郷から種子を運んで栽培していたものが野生化したのだろうと推察されます。名前のいわれは徳島県の絶滅危惧種であるスズカケソウに似て、花序の様子を虎の尾に見立てたことからです。スズカケは山伏の衣装の鈴懸(結袈裟の房)にたとえたことからです。武蔵野植物園や水鳥の沼から階段を上がった右側の斜面で見られます。

 動物は以下の通りです。
〔クモ類〕モエギザトウムシ、オオシロカネグモ、ジョロウグモ幼体、ワキグロサツマノミダマシ、ナガコガネグモ、ハナグモ、アズチグモ、シャコグモ、マミジロハエトリ、デーニッツハエトリ
〔昆虫類〕
トンボ類…アジアイトトンボ、ギンヤンマ、オオヤマトンボ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、ショウジョウトンボ、コシアキトンボ
バッタ類…ササキリ
カメムシ類…アメンボ、ハリカメムシ、セアカツノカメムシ(成虫・幼虫)
ヨコバイ類…ニイニイゼミ、ヒグラシ、ミンミンゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシ、アオバハゴロモ、ベッコウハゴロモ、ツマグロオオヨコバイ(成虫・幼虫)
チョウ類…アゲハ、ナガサキアゲハ、モンキアゲハ、クロアゲハ、モンシロチョウ、キタキチョウ、ウラギンシジミ、ムラサキシジミ、ルリシジミ、ツマグロヒョウモン、コミスジ、サトキマダラヒカゲ、イチモンジセセリ、クロツヤミノガ幼虫
甲虫類…トウキョウヒメハンミョウ、オオヒラタシデムシ幼虫、マメコガネ、トホシテントウ、クワカミキリ、クロウリハムシ
ハチ類…セグロカブラハバチ、アカスジツチバチ、ヒメハラナガツチバチ雌、スズバチ、コガタスズメバチ、キイロスズメバチ、ヤノトガリハナバチ、クマバチ
ハエ類…シオヤアブ、ホソヒラタアブ、ツマグロキンバエ
〔鳥類〕ハシブトガラス、スズメ、メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリ、アオゲラ、コゲラ、キジバト
〔その他〕ニホンヤモリ、カナヘビ、クサガメ、ウシガエル、キセルガイsp.、ミスジマイマイ、モツゴ、メダカ、ヨシノボリ、スジエビ
植物の開花リスト他
植物の開花リスト他
園内の見ごろ情報
園内の見ごろ情報
トラノオスズカケの花
トラノオスズカケの花
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