生物記録情報
　現在の自然教育園内で見られる生物の情報をお知らせします。
　
　写真はヘクソカズラの花、ワレモコウとナガボノシロワレモコウとナガボノアカワレモコウの花、ノシランの花です。
　ヘクソカズラはアカネ科ヘクソカズラ属のツル性の多年草です。草全体がいやなにおいを放つことから、このような名前が付けられました。また、白と紅紫の小花から、愛らしい早乙女を連想したので「サオトメバナ（早乙女）」、花の内側の紅紫色の模様が、「ヤイト」すなわちお灸をした後の形に似ているので ヤイトバナ(灸花)の別名もあります。水生植物園で見られます。
　ワレモコウはバラ科ワレモコウ属の多年草で、秋を代表する野草としてよく知られています。「ワレモコウ」という名が付いたのには、目立たない花のため、「我も紅（こう）なり」と主張しているのではないか、という説があります。同じ仲間に属するナガボノシロワレモコウは、長い穂の白いワレモコウ、ナガボノアカワレモコウは長い穂の赤いワレモコウという意味です。花弁はなく、4個の萼片と4個の雄しべがあります。いずれも水生植物園で見られます。
　ノシランは、クサスギカズラ科（旧ユリ科）ジャノヒゲ属の多年草です。白い花を咲かせていますが、冬の間の美しい青色の種子が目立ちます。ノシランという名前の由来は葉の形から来ていると言われますが、諸説あります。「ノシ」は進物や贈答品に添える「熨斗（のし）」に似ているとか、「ラン」は蘭の葉に似ているなどと言われています。森の小道、路傍植物園、水生植物園などで見られます。

〔樹木〕
（咲き始め）アオツヅラフジ、センニンソウ、ヤマハギ
（花の見頃）エビヅル、クサギ、サネカズラ、タマサンゴ、ノブドウ
（花そろそろ終わり）クズ

〔草〕
（咲き始め）ウリクサ、オオヒナノウスツボ、カリガネソウ、キツネノマゴ、ゲンノショウコ、シモバシラ、シラヤマギク、シロバナサクラタデ、ケチヂミザサ、ナンバンギセル、ヒツジグサ、ヒヨドリバナ、ホナガイヌビユ、モミジガサ、ヤマホトトギス、ユウガギク
（花の見頃）アキカラマツ、アズマカモメヅル、アブラガヤ、イノコヅチ、オニドコロ、カラスウリ、ガンクビソウ、キツネノカミソリ、キツネノボタン、キンミズヒキ、コバギボウシ、コバノカモメヅル、コヒルガオ（正門付近）、コメヒシバ、コヤブタバコ、シュロソウ、シロネ、シロバナキツネノマゴ、スズメノヒエ、ダイコンソウ、タカサブロウ、タカトウダイ、ツユクサ、ツリガネニンジン、トラノオスズカケ、ナガボノアカワレモコウ、ナガボノシロワレモコウ、ヌスビトハギ、ノシラン、ハグロソウ、フシグロセンノウ、ヘクソカズラ、マツカゼソウ、ママコノシリヌグイ、ミズタマソウ、ミソハギ、メヒシバ、メヤブマオ、ヤブガラシ、ヤブミョウガ、ヤブラン、ヤマノイモ、ヨウシュヤマゴボウ、ワレモコウ
（花そろそろ終わり）アサザ、イヌヌマトラノオ、ギンミズヒキ、ナガバハエドクソウ、ヌマトラノオ、ハエドクソウ、ヒメジョオン、ヒメヤブラン、ミズヒキ、ミョウガ、ヤブマオ

　動物は以下の通りです。
〔クモ類〕オオシロカネグモ、ジョロウグモ幼体、ハナグモ、ネコハエトリ
〔昆虫〕
　トンボ類…アジアイトトンボ、オニヤンマ、ギンヤンマ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、コシアキトンボ
　バッタ類…コバネイナゴ幼虫、ショウリョウバッタ
　カメムシ類…アメンボ、ハリカメムシ、ハナダカカメムシ、クサギカメムシ、チャバネアオカメムシ、エサキモンキツノカメムシ、ニイニイゼミ、ヒグラシ、ミンミンゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシ、アオバハゴロモ、ベッコウハゴロモ、ツマグロオオヨコバイ幼虫
　アミメカゲロウ類…クサカゲロウsp.幼虫
　チョウ類…アオスジアゲハ、アゲハ、クロアゲハ、モンシロチョウ、キタキチョウ、ヤマトシジミ、ツマグロヒョウモン、コミスジ、ゴマダラチョウ、アカボシゴマダラ、イチモンジセセリ
　甲虫類…トウキョウヒメハンミョウ、オオヒラタシデムシ幼虫、マメコガネ、アオドウガネ、クロウリハムシ
　ハチ類…セグロカブラハバチ、コンボウヤセバチ、ハラナガツチバチsp.、ミカドトックリバチ、セグロアシナガバチ、キイロスズメバチ、クロアナバチ、ミカドジガバチ、ヤノトガリハナバチ、クマバチ、ニホンミツバチ、アミメアリ、クロオオアリ
　ハエ類…ヒトスジシマカ、シオヤアブ、トゲツヤヒラクチイシアブ、ホソヒラタアブ、ヒメヒラタアブsp.、ミスジバエ、ツマグロキンバエ
〔鳥類〕ハシブトガラス、スズメ、メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリ、コゲラ、アオサギ、キジバト、ドバト
〔その他〕メダカ、モツゴ、ヨシノボリ、スジエビ、アメリカザリガニ、クサガメ、カナヘビ、ウシガエル