生物記録情報

2014.3.13
生物記録情報
 現在の自然教育園内で見られる生物の情報をお知らせします。
 
〔樹木〕
(咲き始め)ウグイスカグラ、シキミ、スギ、ヤマウグイスカグラ
(花の見頃)アセビ、シロヤブツバキ、マンサク、モクレイシ、ヤブツバキ
(実の見頃)シュロ、ムクロジ
(芽吹き・若葉)イロハモミジ、コウヤボウキ、スイカズラ、ニワトコ、ノイバラ、マユミ

〔草〕
(咲き始め)ヒメカンスゲ、ヒロハノアマナ、ヤマルリソウ
(花の見頃)アオイスミレ、フキ、フクジュソウ、ミヤマカンスゲ、ユキワリイチゲ
(実の見頃)キチジョウソウ、ジャノヒゲ、ノシラン
(若葉)アゼスゲ、アマナ、アワコガネギク、イチリンソウ、カキドオシ、カタクリ、キショウブ、キツネノカミソリ、キンミズヒキ、クサフジ、ジロボウエンゴサク、タカトウダイ、トモエソウ、ナガボノシロワレモコウ、ニリンソウ、ノウルシ、ノカンゾウ、ノダケ、バイモ、ヒメウズ、ムサシアブミ、ユウガギク、ヨモギ

 動物は以下の通りです。
〔昆虫〕
 カマキリ類…オオカマキリ卵鞘、ハラビロカマキリ卵鞘、コカマキリ卵鞘
 チョウ類…アサギマダラ幼虫、キタテハ、イラガ繭
 アブ類…クロヒラタアブ、オオハナアブ
〔鳥類〕ハシブトガラス、ムクドリ、スズメ、カワラヒワ、アオジ、メジロ、シジュウカラ、エナガ、ヒヨドリ、ウグイス、シロハラ、ツグミ、コゲラ、コサギ、ドバト

 写真はユキワリイチゲの花、アオイスミレの花、活動を始めた昆虫です。
 ユキワリイチゲはキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草です。晴れた日には、薄紫の花が開いているのを見ることができます。花弁のように見えるのはがく片です。落葉樹の葉が開く前の日光を受けて咲く春植物の先駆けです。今年は昨年に比べて1月・2月が寒かったせいか、見頃が遅れました。武蔵野植物園で見られます。
 アオイスミレはスミレ科スミレ属の多年草で、自然教育園では他のスミレに先駆けて開花します。このスミレの特徴は太くて短い距があり、花弁が波立ち、葉が丸いことです。花弁の色は普通、白色から淡紫色です。名前の「アオイ」は、葉の形が、徳川家の家紋の「葵」(ウマノスズクサ科のフタバアオイのこと)の葉に似ていることから付けられました。路傍植物園と武蔵野植物園で見られます。
 昼間の気温が10℃を越えるようになり、ようやく暖かく感じられるようになりました。暖かさに誘われて活動する昆虫が見られました。水生植物園ではキタテハが飛び回っては枯れた草はらに下りて、翅を広げてじっと体を温めていました。また、咲き始めた花には蜜や花粉を求めてハナアブの仲間が訪れていました。フキの花にはオオハナアブが、ヤマウグイスカグラにはクロヒラタアブが。いずれも成虫で越冬しています。
ユキワリイチゲの花
ユキワリイチゲの花
アオイスミレの花
アオイスミレの花
活動を始めた昆虫
活動を始めた昆虫
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