生物記録情報

2012.5.16
 現在の自然教育園内の主な生物の見頃情報をお知らせします。
 写真はマルバウツギの花、ガマズミの花、ノイバラの花です。
 マルバウツギはユキノシタ科ウツギ属の落葉低木です。名前は同じ仲間のウツギに似て葉が丸いという意味です。また、ウツギは「空木」と書き、茎が中空という意味です。マルバウツギの白い花は、「卯の花」と呼ばれるウツギより早く花を咲かせます。路傍植物園と武蔵野植物園で見られます。
 ガマズミはスイカズラ科ガマズミ属の落葉低木です。この「ガマ」という名前の由来は不明で、「ズミ」は酸実(酸っぱい実)に由来するのではと言われています。秋に実は赤く熟し、鳥の餌となっています。タネが鳥により散布され、路傍植物園など園内各所で見られます。
 ノイバラはバラ科バラ属の半つる性の落葉低木です。沖縄を除く全国の山野に自生するバラで、甘い香りがあります。裸地や河原、湿地などの日当たりの良い場所を好みます。名前は野に生えるイバラ、すなわち刺のある植物という意味です。水生植物園と中央湿地などで見られます。

〔樹木〕
(咲き始め)ガマズミ、ジャケツイバラ、テイカカズラ、トベラ、マユミ
(花の見頃)コゴメウツギ、シュロ、スダジイ、ノイバラ、ホオノキ、マルバウツギ
(花そろそろ終わり)タブノキ、ヤマツツジ

〔草〕
(咲き始め)コナスビ、ヌカボ、フトイ
(花の見頃)アイイロニワゼキショウ、イ、ウシハコベ、オオバコ、オヘビイチゴ、カキツバタ、カニツリグサ、キクムグラ、キショウブ、クサノオウ、ショウブ、スズメノカタビラ、チョウジソウ、トウバナ、ナルコユリ、ハナイバナ、ハルジオン、ヘビイチゴ、ミミナグサ、ムサシアブミ
(花そろそろ終わり)オドリコソウ、オニタビラコ、オヤブジラミ、キランソウ、シャガ、スイバ、フタリシズカ、ホウチャクソウ、ミゾイチゴツナギ、ムサシノキスゲ、ムラサキサギゴケ、ヤブタビラコ

 見られた昆虫、鳥類、その他の動物は以下の通りです。
〔昆虫〕
 チョウ類…アオスジアゲハ、クロアゲハ、キアゲハ、ムラサキシジミ、ツマグロヒョウモン、コミスジ
 アブ類…アシブトハナアブ、ホソヒラタアブ、マガリケムシヒキ
 ハチ類…クマバチ、コマルハナバチ、コガタスズメバチ、セグロカブラハバチ(ニホンチュウレンジから訂正)、コハナバチsp.
 ハエ類…キンバエsp.
 カメムシ類…クサギカメムシ、アメンボ、アワフキムシsp.、アカスジキンカメムシ幼虫
 アリ類…クロオオアリ
 蛾類…フクラスズメ幼虫
 甲虫類…オジロアシナガゾウムシ、ヒゲナガハナノミ
〔鳥類〕
 ハシブトガラス、ムクドリ、スズメ、メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ツバメ、コゲラ、カルガモ、キジバト、ドバト
〔両生爬虫類〕クサガメ、スッポン、ヒキガエル幼生、ウシガエル、ミスジマイマイ、アオダイショウ
〔その他〕メダカ、モツゴ、ヨシノボリ、スジエビ
マルバウツギの花
マルバウツギの花
ガマズミの花
ガマズミの花
ノイバラの花
ノイバラの花
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