生物記録情報

2013.4.10
生物記録情報
 現在の自然教育園内で見られる生物の情報をお知らせします。
 
〔樹木〕
(咲き始め)クロマツ、コナラ、チドリノキ、ミツバウツギ、ムベ
(花の見頃)アケビ、イロハモミジ、ウワミズザクラ、クサイチゴ、サルトリイバラ、ナツグミ、ヒメカジイチゴ、マルバアオダモ、ミツデカエデ、ミツバツツジ、ヤマツツジ、ヤマブキ
(花そろそろ終わり)アオキ、アセビ、コクサギ、シキミ、シロヤブツバキ、ニワトコ、ヤブツバキ、ヤマグワ
〔草〕
(咲き始め)エビネ、オニタビラコ、カントウタンポポ、キクムグラ、セキショウ、ホウチャクソウ、ヤブヘビイチゴ
(花の見頃)アメリカスミレサイシン、イカリソウ、イチリンソウ、ウラシマソウ、カキドオシ、カサスゲ、キュウリグサ、キランソウ、クサノオウ、ケマルバスミレ、コジュズスゲ、サクラソウ、シャガ、ジュウニヒトエ、ジロボウエンゴサク、セントウソウ、タチツボスミレ、タマノカンアオイ、ツボスミレ、ニリンソウ、ノウルシ、ハコベ、ハナイバナ、ハナダイコン、ハナニラ、ヒメウズ、ヘビイチゴ、ミツガシワ、ミツバツチグリ、ムサシアブミ、ムラサキケマン、ムラサキサギゴケ、ヤエムグラ、ヤブタビラコ、ヤブニンジン、ヤマブキソウ、ヤマルリソウ、ラショウモンカズラ
(花そろそろ終わり)アゼスゲ、シュンラン
 動物は以下の通りです。
〔昆虫〕
 チョウ類…クロアゲハ、ツマキチョウ、トラフシジミ
 ハエ類…ビロードツリアブ、アシブトハナアブ、オオクロバエ
 ハチ類…セグロカブラハバチ(ニホンチュウレンジより訂正)、ニッポンヒゲナガハナバチ
 カメムシ類…アメンボ
     
〔鳥類〕ハシブトガラス、スズメ、シメ、アオジ、メジロ、シジュウカラ、ヤマガラ、ヒヨドリ、ウグイス、コゲラ、カルガモ、キジバト、ドバト

〔その他〕アズマヒキガエル幼生、カナヘビ、クサガメ、モツゴ、メダカ、スジエビ

 写真はヤマブキソウの花、ウラシマソウとムサシアブミの花、カサスゲの花です。
 ヤマブキソウはケシ科クサノオウ属の多年草です。木本のヤマブキの花に似た野草という意味で、この名前が付けられました。黄色の鮮やかな花を咲かせています。木本のヤマブキはバラ科で花弁が5枚ですが、ヤマブキソウの花弁は4枚です。路傍植物園と武蔵野植物園で見られます。
 ウラシマソウとムサシアブミはいずれもサトイモ科テンナンショウ属の多年草です。花序はテンナンショウ属特有の仏焔苞(ぶつえんほう)と呼ばれるものの中にあります。ウラシマソウは仏焔苞の中から付属体と呼ばれるものが長く糸状に伸び、これを浦島太郎の釣り糸に見立てたと言われています。葉は1から2個で鳥足状に多く小葉を付けるのが特徴です。ムサシアブミは仏焔苞が袋状に巻き込んでその形が鐙(あぶみ)という馬具に似ていると言われています。葉は2個で小葉は3枚です。ウラシマソウは園内各所で、ムサシアブミは路傍植物園と武蔵野植物園で見られます。
 カサスゲはカヤツリグサ科スゲ属の多年草です。スゲ属の特徴である細長い葉をもち、水生植物園の湿地に広大に広がっています。葉は1m位にまで成長しますが、今は草刈りの後の枯れ野にまだ背の低い若葉を出し、その中心に花穂を伸ばしています。クリーム色をした雄性の頂小穂が目立ち、どことなくユーモラスな風情を醸し出しています。カサスゲ(笠菅)という名前は丈夫で長い葉を笠や蓑を作るのに利用したことによります。同じ仲間のアゼスゲも水生植物園のミツガシワ群落の付近で群落を見ることができますが、こちらの方はカサスゲに比べ、花穂も葉も小ぶりです。
ヤマブキソウの花
ヤマブキソウの花
ウラシマソウとムサシアブミの花
ウラシマソウとムサシアブミの花
カサスゲの花
カサスゲの花
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