生物記録情報

2013.2.7
生物記録情報
 現在の自然教育園内で見られる生物の情報をお知らせします。
 
 写真はフクジュソウの花、セツブンソウの花、ノシランの種子です。
 フクジュソウはキンポウゲ科フクジュソウ属の多年草です。旧暦の元旦の頃に開花することから、おめでたい花として福寿草(ふくじゅそう)という名がついたと言われています。正月の床飾りとされ、かつては元旦草とも呼ばれました。黄色い花弁のように見えるのは萼片です。晴れた日に、陽の光を浴びて開き、夜間は閉じています。路傍植物園と武蔵野植物園で見られます。
 セツブンソウはキンポウゲ科セツブンソウ属の多年草です。節分の頃に開花することから、この名前がつきました。落葉広葉樹林の林床に生え、清楚で美しい花を咲かせます。現在園内で花が見られるフクジュソウ、ユキワリイチゲ(これらもキンポウゲ科)と共に、春植物の先駆けです。路傍植物園と武蔵野植物園で見られます。
 ノシランは、ユリ科ジャノヒゲ属の多年草です。ジャノヒゲより株全体も葉も大きく、ジャノヒゲ属ではありませんが、ヤブラン属のヤブランを大きくしたような風情です。果実は早期に果皮がはがれおちてしまいます。成熟した青く美しい種子はジャノヒゲに似ていますが、遙かに大きいです。白い花は8月中旬から9月下旬頃に見られます。(2012.8.29の見頃情報を参照)。園内各所に生えていますが、森の小道の突き当り付近と水生植物園からおろちの松への園路の途中で青い種子が見られます。

〔樹木〕
(咲き始め)シロヤブツバキ、マンサク、ヤブツバキ
(花の見頃)ハンノキ
(花そろそろ終わり)サザンカ
(実の見頃)カラスザンショウ、シロミノマンリョウ
(紅葉)クサイチゴ、サネカズラ、センリョウ、スイカズラ、ヒメカジイチゴ

〔草〕
(咲き始め)セツブンソウ、ユキワリイチゲ
(花の見頃)フクジュソウ
(実の見頃)キチジョウソウ、ジャノヒゲ、ノシラン、ムサシアブミ、ヤブラン
(紅葉)アカハナワラビ、アスカイノデ、オオハナワラビ、キランソウ、ショウジョウバカマ、スイバ、ダイコンソウ、トラノオスズカケ、ヤマルリソウ

 動物は以下の通りです。
〔昆虫〕
 カマキリ類…オオカマキリ卵鞘、ハラビロカマキリ卵鞘
 アブ類…ホソヒラタアブ

〔鳥類〕ハシブトガラス、スズメ、シメ、アオジ、キセキレイ、メジロ、シジュウカラ、ヤマガラ、モズ、ヒヨドリ、ウグイス、シロハラ、コゲラ、カルガモ、キジバト、ドバト
フクジュソウの花
フクジュソウの花
セツブンソウの花
セツブンソウの花
ノシランの種子
ノシランの種子
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