生物記録情報

2012.1.4
 現在の自然教育園内の主な生物の見頃情報をお知らせします。
 写真はマンリョウとシロミノマンリョウの実、ノイバラの実、ヒメガマの実です。
 マンリョウ(万両)はヤブコウジ科ヤブコウジ属の常緑小低木です。赤い実が美しく、センリョウ(千両)、カラタチバナ(別名を百両)、ヤブコウジ(別名を十両)とともに、お正月の縁起物として飾られます。鳥の糞によってタネが運ばれ、発芽し生長したのでしょうか、園内各所で見られます。シロミノマンリョウ(白実の万両)は実が白いマンリョウで、野生でも時々見られます。園内では武蔵野植物園で見ることができます。
 ノイバラはバラ科バラ属の半つる性の落葉低木です。沖縄を除く全国の山野に自生するバラで、裸地や河原、湿地などの日当たりの良い場所を好みます。園内では5月中旬から下旬にかけて水生植物園と中央湿地で白い花が見られました。(2011.5.18の見頃情報で花の写真が見られます。)現在は赤く熟した実が見られます。
 ヒメガマはガマ科ガマ属の多年草で、池や沼に生え、群落となります。ソーセージのような形の実がほぐれて、綿毛を持ったタネが飛び出しています。風が吹くと白い綿毛とともにタネが飛んでいきます。ヒメガマよりも実の小さなコガマとともに水生植物園で見られます。

〔樹木〕
(咲き始め)ヤブツバキ
(花そろそろ終わり)ヤツデ
(実の見頃)イイギリ、イボタノキ、カラスザンショウ、ケンポナシ、サネカズラ、サルトリイバラ、シロダモ、シロミノマンリョウ、センリョウ、トウネズミモチ、ノイバラ、ハリギリ、マユミ、マンリョウ、ムクロジ、ヤブコウジ
(紅葉・黄葉)クサイチゴ、クヌギ、ココメウツギ、コナラ、サネカズラ、スイカズラ、ハリギリ、マユミ、マルバウツギ、ヤマブキ

〔草〕
(実の見頃)オオニガナ、オオバギボウシ、カラスウリ、カラスノゴマ、コガマ、シオデ、ヒメガマ、ヒヨドリジョウゴ、ヘクソカズラ、ムサシアブミ、モミジガサ、ヤブラン
(紅葉)スイバ、トラノオスズカケ

 見られた昆虫、鳥類、その他の動物は以下の通りです。
〔昆虫〕
 チョウ類…ムラサキシジミ
 
〔鳥類〕
 メジロ、コゲラ、シジュウカラ、エナガ、ヒヨドリ、ハシブトガラス、アオジ、ウグイス、シロハラ、シメ、ツグミ、コサギ、ドバト、ワカケホンセイインコ
マンリョウとシロミノマンリョウの実
マンリョウとシロミノマンリョウの実
ノイバラの実
ノイバラの実
ヒメガマの実
ヒメガマの実
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